おかげさまで、「りんごは赤じゃない」が６刷になったと
新潮社から連絡がありました！
最近は、ヤフーで検索すると、あちこちの図書館に入れていただいたり、
個人のページで「最近読んでよかった本」などに挙げてもらうことが
どんどん増えているようで、ありがたい限りです。
早いもので、発売からもう３ヶ月以上たったんですねぇ。
ちびちびとですが、雑誌の原稿のあいまに、次の本の原稿も書いてます。
まだ読んでないんですが、昨日出た「アエラ」に、ピアノ・コンプレックス
という記事が出たんだそうで。ほんと、ピアノは社会的な問題を抱えている楽器だと思います。
いま、日本のなかでピアノって、独特なポジションにあるんです。
ピアノが弾けると、一番音楽の成績には直結するし、教員免許もとりやすくて、ギターやドラムや三味線よりも、ずっと「勉強のかわり」に
なりやすい、されやすい位置にある。
だから、純粋に、本来の「音楽が好き」「楽しいからやりたい」という
気持ちに、いろいろな方向から圧力がかかってしまって、ピアノに向かう
動機がどんどん横道にそれたり、ゆがんだりしちゃう、しかもそれに
自分で気づかない・・・・。
さらに事態を悪くしているのは、日本独特の「人と同じことをやっていれば
安心」という精神構造。
音楽って本当は楽しいものなのに、お勉強になり、苦しいものになって
しまった・・・
そんな悲しさ、ゆがんだ状態に気づいてもらう手がかりにできるように、
「ピアニスト養成ギプス」、書いていきたいと思ってます。
