音楽センスを伸ばしたい!

音楽ライター山本美芽による、ピアノレッスンに関する取材日記です。

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怒濤の締め切りWEEK

今週は、特集記事、インタビュー記事、ライヴレポート・・・と、締め切りがいっぱいあって、大変ながら充実しておりました。

そんな締め切りの合間をぬって、小曽根真さんのソロピアノコンサートを聴きに行きました。

会場の「杜のホールはしもと」は、500人ぐらいが入る、ちょうどカザルスホールぐらいの大きさ。ピアノはヤマハのCFIIIというフルコンです。

小曽根さんは、なんと曲を決めずに、30曲ぐらいタイトルをメモした紙を持って登場。最新アルバム「ソー・メニー・カラーズ」の1曲目のラテンっぽい楽しいナンバー、続いてベスト盤1曲目の流れるような「ブラック・フォレスト」。そこから「ミスティ」「モーニン」といったスタンダード・ジャズや、チック・コリアの「クリスタル・サイレンス」。

さらにはラヴェルの「クープランの墓」1曲目の「プレリュード」!!! 最初のほうは譜面通りでしたが、途中からラヴェルの雰囲気を生かしつつインプロヴィゼーションに突入。ふわーーっと展開していく様子は、まるで夢を見ているようでした。

それから、小曽根さんのオリジナル・アルバムから「ララバイ・フォー・ラビット」、「クバナ・チャント」、「アン・デルニエ・ミラクル」。

やっぱり一番スゴかったのは、ソロ・ピアノアルバム「ブレイク・アウト」の4曲目に入っている「ワイルド・グース・チェイス」かな。鍵盤の上を、小曽根さんの指が最高に気持ちよく飛ばしていて、ドライヴ感満点!!!! 

アンコールでは、アサヒ黒生のCMでも流れている「ウィ・アー・オール・アローン」。全体にいわゆるコアな小曽根ファンとかジャズファン以外にも、もっと普通のお客さんがいっぱい来ていたせいか、ものすごくポピュラーでわかりやすいプログラムになっていたような気がします。

ため息が出そうに美しい音をたっぷりと堪能し、ときには楽しくリズムにのって、ときは超・速弾きを目の前にしてビックリしつつ、そのきらびやかな音に驚嘆したり、そして和音が消え入るまで、じっと耳を澄まして・・・。

コンサートが終わって、う〜ん、やっぱり小曽根さんは凄い!!! もう、めちゃくちゃ大好き!!!! と、ますますハマりにハマってしまった私なのでした。
もしかして、「オゾネ菌に感染」?