音楽センスを伸ばしたい!

音楽ライター山本美芽による、ピアノレッスンに関する取材日記です。

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増崎・青木・本田プロジェクト

目黒ブルースアレイで行われた、増崎・本田・青木プロジェクトに行ってきました。

日本のフュージョン界を代表する3人の集まるセッションということで、会場はものすごい人でいっぱい・・・。私はチケット争奪戦にほんのちょっと出遅れて、ひさびさの立ち見となりました。な、なぜかお客さんにいつもより男の子がとっても多かったような・・・。楽器少年が集合してたのかしら。

さて、主役の3人なのですが・・・
ディメンションのギタリスト増崎さん。彼独特のエレキ・ギターの歪み具合は、まさに生命力にあふれ、かつ洗練されたもので、聴くたびに理性が吹っ飛んで、心が奪われてしまうのです。

ベースの青木智仁さん。彼のベースの音は、10年以上前から聴いていた角松敏生のアルバムで、完全に私の耳にインプットされてしまっているようで、なんともいえない自然な重みと落ちつきを感じます。

本田雅人さん。この人も、T-スクェアでサックスを吹いていた時、ずーーっと聴きまくってましたので、音色からフレージングまで、いちいち肌に合うというか、自然に心地よく聴けるのです。

いろいろな曲をやってくれましたが、一番感激したのは、青木智仁さんのソロ・アルバム「エクスペリエンス」から、ミディアム・テンポの渋〜い曲「ブラッディ・マリー」。淡々とした中にも思いが込められた演奏が、鳥肌モノでした。

まるで突然、夕暮れの海の上をクルージングしてるようなサラリとした心地よさに、気持ちが塗り替えられた・・・のです。

もう、立ち見の足の痛さも忘れてしまって。
あとでアルバム「エクスペリエンス」を聴きなおしたら、この3人はアルバムでも演奏しているんですね。それを目の前で演奏してもらったわけで・・・
は〜、素敵だったな・・・。

ドラムは村上ポンタ秀一さん。すごく豪華なドラムセットなんだけど、音の印象がとってもソフトなのでびっくりしました。シンセの友成さんも、透明感があって、完璧にサポートしてくれたので、フロントの3人の演奏がほんとうに安心して聴けたし・・・。

できれば次回は、座ってじっくり聴きたいな〜。今度こそ、チケット争奪戦に遅れないようにしよう・・・と強く思ったのでした。