音楽センスを伸ばしたい!

音楽ライター山本美芽による、ピアノレッスンに関する取材日記です。

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熊谷徳明さんライヴに行ってきました(2)

 前半がソロアルバムからの熊谷さんの曲、後半は演奏に参加したT-スクェアのメンバーや二本柳さんの曲といった構成でした。熊谷さんのアルバムの曲ですが、フュージョンの範疇には入りつつも、かなりポップで、さらにテクノ・・・なのかなあ。ピコピコした電子音みたいなのが入っているというか。予想していたよりも、楽しげな雰囲気の曲が多いという印象を受けました。サックスじゃなくてEWIでメロディーをとる曲も多かったし。

 個人的には、後半も面白かったです。特にT-スクェアのアルバムに入っているニューオーリンズ系の松本さんの曲が、ドラムンベースアレンジになっていたのに大ウケ。相変わらず涼しい顔で超絶フレーズをバッチリ決める熊谷さん・・・。ドラムンベースのパターンって、私は叩けないんで実際にはわかりませんが、1曲全部で叩くとなるとちょっと大変じゃないかと思うんですよね。
 
 すご〜く細かいことをやっているわけで、それがうっとうしくならない。ぴしっぴしっと、細かい歯車がかみ合うみたいに気持ちよく決まっていった様子が、実に見事。楽しかった〜。しかしねぇ。あの「ほわん」とした、おおらかな雰囲気の曲を、ドラムンベースにしちゃうなんて・・・・。凄いモノを聴いてしまいましたわ。他のバンドでやっている曲を、ちゃんと自分らしいアレンジにして演奏するっていう「こだわり」が、うれしいですね。

 ベースの須藤さんはわりと淡々とプレイしていましたが、やっぱいいですね。T-スクェアとは切り離しても、ベーシストとしても、須藤さんってやっぱ好きだなー。なにげな〜く出てくるスラップの嵐に「おおっ!!」と耳がダンボに・・・。聴いているとご機嫌になってしまいます。ベースソロで客席乱入もやってくれました。

 本編ラストでは、カシオペア時代に作った曲で、アルバムにも入っている「ショッキング・ファンクション」。この曲、わたし大好きなんです〜〜。昨年のカシオペア野音ライヴでもやってくれたんだけど、「またしばらく聴くこともないだろうなあ」と思っていたの。それがまた聴けて、うれしいーーーっ!!! それもね、須藤さんのベースも結構炸裂してたし、宮崎さんのサックスがメロディーを吹いてるという・・・このメンツでこの曲が聴けたというのは、なかなかおいしかったです。ま、なんというか、喜んでいるポイントとしてはかなりマニアックですが(笑)。