今月のジャズライフで、カシオペアの取材にいったときの話。ギターの野呂さんが、昨年に20年分のメドレーをつくるのに1週間かかって、30枚ぐらいあるアルバムを全部聴き直したのだそうです。昔の自分の演奏を聴いて思ったのは、何もわからずゴリ押ししていたから「ヘタ!」・・・っていうことだそうで。私は、野呂さんの演奏を「ん〜いつ聴いても素晴らしいのよね〜」と思うことはあっても、ヘタと思ったことは一度もありませんでした。なので、野呂さんが言っていることが「う〜む、ミュージシャンは音に対する理想が高いってことなのかな〜」という程度にしか理解できなかったのです。
そして先週カシオペアのライヴに行きましたが、今回はものすごく濃くて充実した演奏になっていました。ジェットコースターに乗っているような、スリル・スピード感。広い大ホールをすみずみまでいっぱいに満たしてくれるような、充実感。今年ツアーで公演するのがたった3本だなんて、信じられないくらいでした。