フュージョン系ピアニスト、国府弘子さんのアルバム「DIARY」を中古屋さんで見つけて買ってきました。
実はこのアルバム、デモテープをレコード会社からいただいたんです。が、CDまでいただこうという考えは甘かった(笑)。限られたCDの予算から、どれを買おうかな−−となると、ついついデモテープを持っているものは後回しになってしまう。
そうやって1年ちょっとが過ぎてしまい、国府さんはもう、次のアルバムも出してしまったし。・・・そう思ってたら中古屋さんで2000円で発見。即ゲットでした。
というわけで、ひさびさにCDで聴きなおしたんですが、実に濃いアルバムです。曲のメロディーライン、ピアノの音色のひとつひとつのタッチ、全体のノリ。パトリース・ラッシェンのカバーを杏里が歌っていたり、プログレの激しい曲をピアノでやっていたり、パワフル、エネルギッシュ、元気いっぱいのヒロコ節も炸裂してる。うーーーむ。これは、国府さんのアルバムの中でもほんと最高傑作だな。
このアルバムを作る前に、国府さんは8ヶ月だったかな? ロサンゼルスに留学していたんですね。そこでは本当に、感動することもビックリすることも、さまざまな出会いがあったみたい。運転していて、さっそく事故った・・・なんて話もどこかで読みまして、すごい度胸! サスガ・・・と苦笑した覚えもあるな。
何がいいたいのかというと、国府さんがそのアルバムを作るまでに、毎日何を考え、どんな日常を過ごしていたのか−−それが、すべて音に表れているような気がするんです。
家の中で毎日原稿を書いていようが、寝ていようが、テレビ見ていようが、CD聴いていようが・・・そんなものが、どこに証拠に残るんだ? そんな意識が、私のどこかには、まだ、あります。
だけど、国府さんのこのアルバムを聴くと・・・誰が見ているとか見ていないにかかわらず、自分が何をして何を考えていたかということが「自分」を作っていく、「自分」として残っていく。それが「事実」としてドドーンと見えてしまった感じです。
壁に耳あり、みたいな感じですか。こわいですね〜。はっはっは。