音楽センスを伸ばしたい!

音楽ライター山本美芽による、ピアノレッスンに関する取材日記です。

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「○○さんに彼女がいるならファンやめてやる」

ところで最近、あちこちのHP掲示板で「○○さん(ミュージシャン)に彼女がいるんだったら、ファンやめてやる」的な発言を目にするんです。
 どうしてこういう勘違いをするのかなあ・・・。要するに、自分が○○さんの彼女になれるはずなのに、どうしてあんな女が!! っていう心理なんだろうな。こういう人を、「身の程知らず系勘違い女」と呼んでみたいと思います。
 
確かに、自分が憧れている人が、自分以外の女性と仲良くしているのって、見ていると辛い気持ちもわかります。だけど、それが現実じゃないですか。自分は憧れている人にとってどーでもいい存在である、という。

 時として現実は残酷です。自分はお姫様じゃない、なんてことはない人間である。それを自覚するのは、辛いといえば辛い。しかし、そんなことが辛いと感じているということは、これまで以下に自分が現実を直視してこなかったかという甘えでもあると思うのです。 

 私はといえば、子どもの頃からピアノのレッスンで随分厳しく指導してもらってきました。自分がピアニストになるほどの才能はないという現実を、直視せざるをえなかったのです。だから自分の現実を過大に良く評価するなんていう勘違いは、したくてもなかなかできない。きっと「身の程知らず系勘違い女」は、それまで自分の現実を直視したことがあまりなかったのかもしれない。

 横綱体型の人が、ピンクハウスのお洋服を着たがるのはなぜか? これも現実を直視できないがゆえに怒る悲劇の一例だと思うんです。

 私は言いたい。「○○さんに彼女がいるんだったらファンやめてやる」というセリフを吐く、「身の程知らず系勘違い女」のあなたへ。
 鏡を見て。自分を直視する勇気を持って。現実を受け入れて下さい。現状より自分が良くなるには、まず今の自分自身を客観的に知らなければダメだと思います。
今のあなたのままじゃ、○○さんに見てもらえなくて当然です。