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音楽センスを伸ばしたい!

音楽ライター山本美芽による、ピアノレッスンに関する取材日記です。

セミナースケジュールはこちらです。 山本美芽オフィシャルサイト

音楽の仕事を続けるのか、やめるのか

ピアノの先生のなかには、苦しい立場のなか必死に踏ん張っているかたもいらっしゃいます。

生徒数がある程度の人数までいかない場合、ピアノの先生以外の仕事を掛け持ちせざるをえないこともあります。

音楽の仕事を続けるのか、続けないのか、ぎりぎりのところでの自問自答。


全員ではありませんが、ピアノの先生だけでなく、音楽業界にいる人の多くが抱えている葛藤です。

ピアノの先生をしている読者の方からいただいたメールをご紹介します。

以前にセミナーに来ていただいたA先生です。ブログで紹介してもらって構いません、ということでしたので、ほぼそのままご紹介します。

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はじめて美芽先生のセミナーに行ったとき、私の教室は生徒数が5人でした。他の先生たちは皆さん生徒数が二桁ばかりの方で、頑張ろうという前向きな気持ちと、なんでなかなか他の先生みたいに増えないのかなとネガティヴな気持ちがぶつかっていました。

ブログも数ヶ月は書きましたが、もともと文章そ書くのが苦手でだんだん書かなくなっていき、レッスンも増えそうにないし、高学年生徒さんたちはいずれ辞めるだろうから、安定した収入を得るために、パートタイマーで音楽とは違う仕事を増やして、そっちにシフトしていこうと思い、パートも始め慣れた半年後から時間も増やし、レッスンよりもパートでの収入の方が増えました。

そんな中昨年度は急激に問い合わせと入会が重なり、1年間で7人もの方が入会されました。慣れない音楽以外の仕事ではミスも多く、若い人(20、30代)たちの中で働く事に自信もなくなり、だんだん自尊心も傷つき、しまいには腕を傷めてピアノが弾けなくなりました。

やっぱり自分には音楽の仕事が一番の居場所で、自分が発揮できる場所なんだと気がつきました。初めは集客目的で始めたブログでしたが、最近ではどんどん書きたいネタが頭の中に浮かび、楽しみながら書いています。

 実際レッスンをしている時は毎回毎回が本当に楽しく、幸せな仕事だなと思ってこなしています。音楽一筋で生活をしたいという強い希望もあります。

 現状私の家庭は、破綻寸前の状態です。夫とは1年以上口をきいておらず、顔を見るのも数ヶ月に一度くらい家庭別居状態です。2度と心を通わす気にはなれないので、いずれ離婚するとは思いますが、今家を出て行かない理由にレッスンがあります。

 夫の名義のローンで購入した家があるからレッスンが出来ています。現在レッスンと別の形で音楽の活動の場を広げて、音楽で自活したいと考えていますが、美芽先生がお書きになっていたように、そう簡単なことではないことだと思います。

 子供の頃からレッスンや学校教育を受けさせてもらうために両親には随分と負担をかけました。やっと音楽で収入を得るようにはなりましたが、自立するまでには至りません。
 難しいですね、大好きな仕事だけれども、自活するだけの収入を得るのは並大抵な事ではないこと。私の場合は実家に帰れる環境ではないので、現在の環境を失った時点でレッスンの道は途絶えてしまいます。いつ終わってもおかしくない家庭環境中で、もがいています。

 音楽を教える事で幸せ頂いていますが、自活できるかと言えばそうではなく、しかし生き甲斐を感じてレッスンをしています。このギャップが時々苦しくなることもあります。

 長々と解決のない話してしまいすみません。
 大好きな音楽で食べて行けない、というところが強く自身に突き刺さったので、感想を書いてしまいました。

 音楽を学ぶこと、生徒に良いレッスンを提供することに迷いはありません。

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私は、このメールをくださった読者の方に、何か助けになることをしてあげられるわけではありません。

ただ、苦しいのは自分だけではない、と共有することにも、なにかの意義があるのではないかと私は信じています。