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音楽センスを伸ばしたい!

音楽ライター山本美芽による、ピアノレッスンに関する取材日記です。

セミナースケジュールはこちらです。 山本美芽オフィシャルサイト

ピアノは邪魔?

音大卒の先生から、結婚相手からピアノに理解が得られず結婚がうまく行かなかったメールが届きました。新築したのに防音の予算を削った時点から、すでに、コミュニケーションが上手く行かなかったようです。

「婚活会社の見合いで結婚し、新築一軒家を建てた。実家からグランドピアノを持ち込み近所の方にレッスンスタートと準備していたら、夫が、ピアノの音がうるさいと騒ぎたて、実家にピアノを持ち帰った。建築中から防音の話はしていたが、先方認識不足で予算を削り二重ドアや壁窓等がなかったから仕方ない。
体験レッスン前の挨拶にきた親子の雨靴の泥汚れを罵倒しDVやモラハラが始まったため離婚した。

ピアノ先生のパートナーは楽器を本人がするか若しくはピアノが鳴っていても平気で暮らせないと続かないだろうと思う。

以前入っていた混声合唱団には奥様がピアノ先生も数名いたがマンション買った途端海外辞令が出て、ピアノ先生するためのマイホームが活用されないことを沢山聞いた。

 

ピアノを売却したことにして実家に戻して 元々の生徒さん保護者に連絡したが、出戻り先生に習わせたくないとなった。

実家暮らし 母他界後 自営業家事手伝いをしながらも、知り合いの孫やピティナ紹介で生徒さんは5名になった。

生活費は父から預かる食費をやりくりしレッスンを続けたが生徒さんが増えず。

50を手前に親の介護 在宅仕事だと介護サービスが減ることを知り、事務仕事ででもと外に出ました。

もしも大学生の私に戻れたら、ピアノ先生の確定申告等や生徒募集を学ぶ講義が大学であればと思います。一度身につけた技術がまた活かされる時が来ることを願いつつ、ひとりでも多くのピアノの先生たちが、笑顔で過ごせるようメールさせていただきました」

 

結婚相手にピアノを理解してもらうのは、かなり大変だと思います。邪魔、うるさい、家賃かかる。

 

うちは結婚してすぐは団地住まいで、電子ピアノで我慢していました。一戸建てに引っ越してからは、リビングにグランドピアノを置いています。レッスン室を作る予算がなかったので。私の練習、息子の練習、レッスンは、平日の6時までに済ませています。休日は夫が出かけた隙に少しだけ弾けます。ステップなどで演奏するときも休日なので音出しはしないで、会場でぶっつけ本番です。いつも。

 

それでも、リビングが狭くなるのにグランドピアノを置かせてくれている夫には感謝です。夫は大学生のときの先輩なので、音楽科はこうだから仕方ない

、と思ってくれているようです。

 

コミュニケーションのスキルも絡んでくるし、

自分がピアノでどれだけ稼げるのかでも、家庭内での発言力は変わってくるでしょう。ピアニストをたくさん育てた実績があって1時間1万円でも生徒さんが集まるような先生ならば、また話はまったく別です。

ご主人にどれだけ大事に思ってもらえるかも、絡んでくるでしょう。

結婚しないでいくのも大変だけれど、

結婚すればなんとかなる保証もないということ、

若いうちは、わからない。

ご自分の例が、若い人が少しでも幸せを掴むための参考になればとの思いで、辛いご経験を寄せてくださった先生に、感謝します。

 

グランドピアノで練習を続けるというのは、本当に大変なことだと改めて思います。かなりの覚悟と努力がいります。どれだけ努力しても、うまくいかないことも、もちろんあるでしょう。

 

いま、大人になってからピアノを弾ける一瞬一瞬は、

両親と家族、これまでお世話になった先生や習いに来てくれる生徒さんなど、多くの人のおかげで生み出されています。

 

 

わたしのデビュー作、「りんごは赤じゃない」の太田先生は、モラハラ夫から自立するために実家に戻り、30代半ばで初めて教師になりました。大変なご苦労の末、美術コンクールで生徒が全国レベルで優秀な成績を数多く残し、私が取材に行くことになりました。

稼ぎの少ない女性は、さまざまなリスクにさらされています。

 

りんごは赤じゃない―正しいプライドの育て方 (新潮文庫)

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