ロシアの偉大なピアニスト、ネイガウスは、
「膨大な数のチェルニーやクレメンティの練習曲を、平均律クラヴィーア曲集からの運動のプレリュードひとそろいに置き換えることです」と述べてます。
ピアノ演奏芸術 ゲンリッヒ・ネイガウス
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残念ながら、この本、絶版?品切れ?なんですよね。
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この本にも引用した
ネイガウスがピックアップした平均律プレリュードの番号。
今回、参加者みんなで、手分けして練習してみました。
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確かに指の練習になります。
右手はもちろん、左手を聴く、弾く練習。
音階、ジグザグ、指くぐり、粒揃え、メロディの引き分け、和声感の出し方。
ただしチェルニーとは、また違うものかな。
多喜靖美先生は、フェイスブックでこんなコメントくださいました。
「平均律プレリュードは、チェルニーとは全く別物です。ただ、実際に色々な作品と向き合う時に様々な意味でチェルニーを弾いているより効果的だということでネイガウスが「チェルニーの代わりになる」と言ったのだと思います。私が教わっていたピヒト先生は『バッハとモーツァルトを弾いていたら初期のエチュードは要らないわよ』ともおっしゃっていましたよ」
改めて、平均律プレリュードは
ものすごくステキな曲が多い。
しかも指の練習、耳の訓練になる。
チェルニーと置き換えられるかどうかは、議論の余地がありそうですが、
限られた人生、どっちかといえば
チェルニーよりバッハの方が有意義じゃないかなぁ。やっぱり。