音楽センスを伸ばしたい!

音楽ライター山本美芽による、ピアノレッスンに関する取材日記です。

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ボキャブラリーと思考力と読書量

f:id:mimeyama:20160224083137j:imageボキャブラリーが足りない。というご相談をよく受けます。

ボキャブラリーだけの問題ではない気がします。
 
どんな力がつきますか? ナントカな力です、と説明できるためには、
たとえば音楽教育に関する本も、ある程度読んで勉強してほしいし、
そのうえで、うまくいかないことは、何が理由なのか、突き詰めて考えてほしい。
 
私自身、20歳、大学3年のとき教育実習に行って指導案を書くことになって
この曲を歌って、聴いて、だからどうなるの? どういうことが目的でこの活動をして
この問いかけをするのか? 考えたとき、よくわからなくて頭がぐるぐる。
とりあえず音楽科教育法のテキストや指導案の書き方、学習指導要領を見て
そのとき仕上げました。それから長い年月をかけて、少しずつ
本の中に出てくる「音楽を愛好する心情」っていうのはライブが楽しみでワクワクしているとか、情操っていうのはきれいなものを見て反応しちゃう気持ちかなとか、
合唱で音程ハモると気持ちいいけどあれはどういうことなんだろう、
つまんないけど我慢して練習しなきゃいけないことってあるけれどあれってなんだろう、
考えながら本を読んでいて「あるある、それってああいうことだ」と
自分の体験と重ね合わせ、
その無限の繰り返しをしているうちに、教育実習のころには、何かを丸写ししなければ
書けなかった「なんとかの活動でなんとかの力を育てる」みたいなことが
自分の言葉で書けるようになり、音大の入学案内のお仕事なんかもやったりしていました。
 
何をするとどういう力がつきます、と書いてあるのを暗記するのではなく
自分の経験から、こういうことをすると、何の力がついたなぁと
経験と考えと言葉がリアルな手ごたえをもってつながれるようになって、
説得力をもって伝えられるようになります。
 
1日や1か月でどうにかなるものではないけれど。
 
経験、言葉、考え、3つが揃うとバランスがいいんです。独学じゃ厳しいなぁという方は、レッスンでおつきあいしますんで、よかったらどうぞ。
 
 
 
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