音楽センスを伸ばしたい!

音楽ライター山本美芽による、ピアノレッスンに関する取材日記です。

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わからないことは、まず自分で調べる?

いまから20年ちょっと前の話です。

大学院では、音楽教育学を専攻していました。

修士論文、何書こう。


入学したときから、ずっと考えていました。



でも、論文なんて書いたことないし、研究もしたことないしな。



授業がはじまり、第一線の研究者である先生方が教えて下さったのが、


研究は、先行研究のレビューから始まる



ということ。

まずは、これまでどういう研究がなされたのか検討して、不十分なところを見つけたら
そこを研究するわけです。

この先行研究レビューに1年かかり、修士論文テーマが決まったのは、2年になる頃。遅かったです。

雅楽の学習方法をテーマに、論文を書きました。



のちにライターになってからも、この教えは必ず守ってきました。


知らないことは、自分で本を片っぱしから読んで、調べる。借りて、買って、図書館に行って、調べる。日本語文献になければ、英語文献をあたる。事典も手当たり次第に参照しました。


インタビューに行く前、アルバムリリースをしている人ならば、できれば全部、全部が無理なら、できるだけ多くのアルバムを聴いていきます。過去の雑誌インタビューも読んでいきます。


下調べだけでもインタビューには不十分で、問題意識や思考の反射神経も研ぎ澄ませなければなりません。


いまでは、グーグルで検索すれば、英語の論文も、ライブ動画も、知らない用語の説明も、たくさん出てくる時代になりました。

あとは、自分で調べようという意欲ですね。


調べてもわからないこと、どうやって調べたらいいかわからないことは、もちろんたくさんあるわけで、そこを人に質問すれば良いのだと思います。

雑誌編集者のお世話になったある方は、なんでも調べてたら時間かかるから人に聞いちゃったほうが早いよ、と教えて下さいました。
これも一理あります。研究と違い、雑誌はスピード命です。そうするときも、あります。
それでも、本来は自分で調べるべきなんだけど、という意識は大切にしています。