コンペまで数日。本番にむけて、なりふりかまわない状態になってきました。
練習のごほうびとして、先日ついにプラレールシールを投入しました。
最後の手段です。これがダメならもう方法が思いつかない。
「プラレールシールが来たよ〜。ピアノ頑張ったらこれ貼っていいからね」といった瞬間、
まず姉弟でプラレールシールを手にとって見るのをどっちが先かの順番でこぜりあいが起き、大ゲンカになり、息子号泣。
シール投入などのごほうびでつるのはやっぱり間違っていたかなと思いつつも、結局、1回弾いたら1枚貼っていいことにしたら11回弾きました。
預かり保育にお願いして帰宅が5時半過ぎていて疲れていた息子ですが、最初はシールにつられて弾き、そこで疲れておやつを食べてゴロゴロし、シールにつられてやっぱりやることに。
途中から携帯録画を入れて
「あ〜いま惜しかった」
「あ、いまうまくいった」など、
演奏について携帯録画を聴きながら、
ちゃんと聴いているコメントが出てきたではないですか。
結局、練習の回数が続かないというのは、集中力が切れるのもあるんだけれど
自分がやったことに対してのフィードバックを実感できないから面白くないんでしょうね。
携帯録画は、フィードバックとして機能していたわけです。
練習終わってから、「がんばったからシールいっぱいはれるんだ」
とうれしそうにプラレールシールをはっていました。
シールやらおやつでつるのは、本来、ピアノを弾く喜びとは関係ないことだし、
正直あまり気が進まないんです。
心理学の研究でも、外発的動機付けと内発的動機付けというのがあって、
おやつやシールなどは外発的動機付け。
外発的動機付けによって、行動を強化された場合、外発的動機づけがなくなると
行動をしなくなっちゃうといわれているんです。
おやつやシールがなくなったら弾かなくなるようじゃ困ります。
でも、それはある種の理想論なのかなぁ。
弾くだけでシールやカルピスもいらないほどの喜びを得られるのは、
子どもには難しいのかもしれません。
私だって、「今日は原稿がんばって書いたからおやつにケーキ買っちゃおう」
の類のごほうびは、年中やっていますし、そのかわりになるぐらいだったら
シールやおやつの類に頼り過ぎない程度に活用するのも、
ピアノをしんぼう強く頑張るには、必要なのかな〜。
ちなみに保科陽子コーチの息子さんは、シールから始まり、
最後は超高級レゴブロックまで発展したそうですが、
それも、小学生の中学年まで。
高校生になると、ものでつらなくても、ピアノが大好きになっているとか。
安藤敦子先生の息子さんは、いずれもステップ参加、発表会参加のごほうびに遊戯王のカード500円などで、すごく頑張ったのだとか。
中学生のころには、1枚600円のレアカードを買うと約束したら、ものすごくテンションあがったこともあったとか。
保科先生や安藤先生のケースをきいていると
ごほうびそのものだけを目的にしているわけじゃないんでしょうね。
ちょっと練習がつらいとき、おっくうなとき、
「でも、ごほうびがあるしな〜」
と、えいっと頑張れる。
ごほうびに助けられている、といったほうが正確かもしれませんね。
- 作者: タカラトミー
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2009/08/21
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (1件) を見る