最近ブログやツイッターやいろいろなインターネットに参加する人が以前よりずっと増えてきたと実感があります。私はけっこうこの世界では古株で、1998年ぐらいからブログも書いていたし、その前もパソコン通信やってましたし。
インターネットでたくさんのすばらしい出会いがありました。それと同時に、怖い思いも、けっこうしてきました。
ライターになってから署名入りで原稿を書くようになり、読者の方が名前を覚えてくださる事も出てきます。そうなると、ライブハウスに行って、待っている時間に、何気なく交わした会話を、それを見知らぬ誰かが「山本があんなことを言っているんだ」って聞いているかもしれない。
自意識過剰かと思いましたが、実際、そういうことも少なからずありました。ＢＢＳの書き込みひとつにとっても、ライターとしてふさわしい態度でなかった文章に対して、ご指摘をいただいたこともありました。
はじめは正直いって、怖いなと思いました。でも、名前を出して文章を書く以上、責任が発生します。どういう態度で責任感を持てばいいのか、フリーランスで、指導されるチャンスもなかなかないので、こうした失敗を経て学んだことは少なくありません。
いまやインターネットが怖い、というより、人間の本当の気持ちが赤裸々に見える装置がインターネットなだけで、ふだんはそれを見過ごしているだけなのかもしれない、という気がしています。
