音楽センスを伸ばしたい!

音楽ライター山本美芽による、ピアノレッスンに関する取材日記です。

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後藤ミカ先生のアレンジセミナー取材&ピアノ左手のラテンな弾き方

11日に、新大久保のスタジオ・ヴィルトゥオージで行われた後藤ミカ先生のアレンジセミナーに行ってきました。今回はムジカノーヴァの取材です。

私のブログでも、うちの娘が練習が嫌いでとにかく手を焼いていることはたくさん書いてきました。現在、レベル的にはバイエル中盤ぐらいですね。それなのに、実は夏休みから、いきなり、ブルグミュラーの「アラベスク」をやらせてみたところ、もちろん譜読みは完全にできないので私が弾いたものの耳コピですが・・・なんと、ほとんど弾けるようになったのです。バイエル中盤からブルグミュラーって、あまりに無謀なとは思っていましたが、耳コピ方式で難しめの曲をやらせることをこれまでほとんどしていなかったのに反省し、やらせてみたところ、うまくいったわけなんです。

もちろんまだ完全に仕上がったわけじゃないのですが…
私は、元気のいい短調の曲が好きなんですけど(フュージョンの名曲もそういうのが多いですね)、娘もまったく好みが似ているらしく。短調で元気のいい「アラベスク」は、好きだったみたい。まあ、この曲が嫌いな人ってあまりいないと思うんですが。

そこでミカ先生の「ブルグミュラーでお国めぐり」にも、「アラベスク」は入ってますので、親子連弾でできるかも!! 期待でワクワクしながら、セミナーに伺いました。

しかし詳細はムジカのレポートに書くので、ここでは飛ばします(爆)

…といいつつちょこっとだけ。

とにかく私はラテンフュージョンで、ピアニストが弾くラテンなモントゥーノとかに目がないぐらい好きで、ピアノのベースラインでいかにリズムを刻むか? ということが気になってしょうがないんですね。

実際にラテンなフレーズを生ピで弾くときのピアニストの様子を見ていると、まあ背筋を使って、1音1音ノンレガートで立ち上がりのかけ方がとてもはっきりしていて、そして離鍵のタイミングが、それこそブラスセクションで音を切るのに負けないぐらいに小気味よく絶妙で、鍵盤を離すタイミングでいろんなリズムを表現しているんだなとか。

すっごく気持ちいいモントゥーノにノリまくって踊りそうになっていて、ふと気づくと、このピアノのタッチってクラシックだったら絶対「汚い」って怒られそうだな、でもこの場のこのバランスだとこれぐらいのワイルドさがないと埋もれちゃうなとか。

そういう風に感じてきたことは、ピアノのおけいことは全然別の世界にあったと思っていたのですが…もちろん、ピアソラとかラテンアメリカの曲を弾くときには、多少役立つかも、ぐらいでしたが…まさかそれが、ブルグミュラーと連弾で役立てられようとは!! アイデアといい、それを実際の曲にしてしまったクオリティといい、ミカ先生のおかげで、クラシックのピアノを弾くことと、フュージョンを聴き続けてきたことが、うまく交差しそうです。

ミカ先生のアレンジで、タンゴやラテンのパートを弾かれるのなら、ぜひ、ラテン大好きなジャズピアニスト小曽根真さんや塩谷哲さんをはじめ、ラテンの巨匠・松岡直也さんのアルバムをおすすめしたいです。上原ひろみの左手というのも、ぜひ聞いておくべきでしょう。弾いているときのタッチなんかの様子は、背中や腕の動かし方がクラシックとは似てはいても「え、こんなにピアニッシモなのに全部ノンレガート!? そうかだからこういう音になるのか」的なことも、逆に「これだけ華やかなのに、全然からだは動いてないなあ??」的なことも、わかります。やはりライブで見てみると「なるほど」と腑に落ちるものがあるので、ライブで聴ける機会は貴重です。

2000年に松岡直也さんに私がインタビューしたものがネットで読めます。ご参考まで。[http://www.jazzfusion.com/int2000/matsuokaint.htm:title=
http://www.jazzfusion.com/int2000/matsuokaint.htm]

SO MANY COLORS

SO MANY COLORS

1曲目の小曽根さんの左手には、うなっちゃった記憶があります。