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音楽センスを伸ばしたい!

音楽ライター山本美芽による、ピアノレッスンに関する取材日記です。

セミナースケジュールはこちらです。 山本美芽オフィシャルサイト

やたらと取材すれば答えが出るとは限らない。思想がないと。

チェルニーの本にしても、太田先生の授業を扱った「りんごは赤じゃない」でも、とにかく、数年間かけて膨大に取材をしました。とにかく調べないと、いろんな人に話を聞こうと。

取材というのは大事なんですが、取材さえ多ければいい本になるかというと、それはまた別です。事実の羅列じゃ意味がない。核心に迫っていくために、ひとつひとつの事実を積み重ねるようでなければ。

しかし核心がなんだかよくわからないまま取材を始めていたので、苦しかったわけなんです。

この7月に信頼できる編集者との出会いがあり、メルマガで書いていたことをベースに、音楽をテーマに本を新しく書きたいと思って、いま、構想を練っています。その編集者にいわれたのが、「思想」を示してほしい、ということでした。私の解釈では、思想というのは、「考え方」「見方」ってことなのかな。

10年前だったら「よくわかんないから、とにかく国立音大の図書館で片っ端から資料をあさろう!」的な発想だったかも。

いまは思想が大事というのは、よくわかります。取材で集める事実は、たとえるならばカレーの具であるにんじんやじゃがいもであって、できあがった「カレー」という料理そのものとは違う。同じ素材があっても、ちょっと味付けをかえればカレーが肉じゃがになってしまうように、思想が違えば、同じような素材をもってきても、ぜんぜん違う本になってしまう。

もちろんある程度の知識的なベースがなければ、真っ暗闇なので、思想もなにもあったもんじゃないんですが・・・

私の思想は、いろいろありますが、

「21世紀のチェルニー」では
●根拠のない「常識」にとらわれるのは、ばかげている

「りんごは赤じゃない」では
●競争意識というのはあるものだけれど、それを超越して本質に迫れたら違うものが見えてくる

・・・そして今度の本では、
●無意識に当たり前と思っていることは当たり前ではなく、当たり前ではないことを日常的に感じている世界に住んでいる人の存在に気づけば、自分のキャパシティも広がる、世界も広がる

というようなことを書きたいかな。

さて、目次をもうちょっと整理してみます。