なでしこジャパンの快挙、すごかったですね。
うそでしょ!?というぐらいの勢いで。
アメリカにいると、日本人って体格は基本的に白人に負けているし、バネじゃあとても黒人にかなわないし・・・バレエに行ったら柔軟性はアジア人のほうが優れているみたいだけど、足の長さはかなわないし。そんなふうに見ると、すごーく情けなくなってくるときもあったんですよ。
でも、スタミナではどうか? 暑くても歯を食いしばって、必死に仕事するのでは、日本人はかなりいい線いってますよ。それから細かい作業とかを間違えないでする能力なんかは、もう、子どもたちを見ていても、日本人が得意なのが一目瞭然。(もちろん、アメリカ人でも信じられないほど器用なお子さん、日本人でも不器用なお子さんもいるんですけど)
民族として、自分たちが特に劣っていないのかどうか、なんとなく、やっぱり気になりましたね。アメリカにいると。特定のおいしい職業を、特定の人たちが独占しているような状況でしたから。
日本の女子サッカーが世界一、というのは、そういう意味で、サッカーだけの問題ではない、スタミナやスピードやコントロール能力、判断力といった日本人女性のトータルな能力もすごいのかも? と思わせてくれる、それはそれは励みになるニュースでした。
昨日、アメリカに住んでいる私の英会話の師匠、ギャラント先生と話していたのですが、少なくともカリフォルニアでは、女の子のスポーツの習い事として、サッカーがものすごく最近、人気なんだそうです。男子のスポーツとしても、サッカーの人気は上昇中だとか。
これには、いろいろな理由があるんだそうです。
まず、サッカーは、2−3歳から始められる。
試合時間が短い。子どもの試合なんかは30分でおしまいになったりする。
買わなくちゃいけない道具類が少ない。
普通のグラウンドで、ボールさえあればできる。
プレイしている間、全員の運動力が多く、待ち時間がほとんどない。
特に男子にいえることですが、アメフトに比べると、怪我の確率がずっと少ない。
本格的なプロ志向でない普通の子どもたちでも、楽しめる。
それから、世界中の子どもたちがサッカーをしているので、ワールドワイドなスポーツでもある。
つまり、忙しく、いろいろな習い事をかけもちしている子どもたちが効率よく体を動かすために、ぴったりの現代的なスポーツが、サッカーだということなんですね。
これに対して他のスポーツはどうでしょうか。
ソフトボールや野球もアメリカでは伝統的に人気です。いまも人気が衰えているわけはないけれど、特に勢力拡大をしているわけではない。まず、ある程度の年齢にならないとできないし、それから、試合時間が3時間ぐらいかかって、長い。待っている時間が長い。
ゴルフも子どもたちには人気なんですが、道具をそろえなくちゃいけないのと、ゴルフコースに行って練習しなきゃいけない。
もちろん水泳も人気なんですが、秋から冬にかけては、特にサッカーのシーズンになるようです。
アメリカの現代の子どもたちのライフスタイルにサッカーが合っていて、その結果として盛んになっている・・・確かに。
日本以上に、アメリカでも、勉強もしなくちゃいけない、お稽古事もしたい・・・ということで、忙しいけれど運動不足は解消したい、でも、スポーツの試合で週末が全部つぶれてしまうのも、家族の負担が大きすぎる。
日本でもサッカーが楽しく子どもたちの体を鍛えるための手軽なスポーツとして、これからもっと盛んになるかもしれませんね。