音楽センスを伸ばしたい!

音楽ライター山本美芽による、ピアノレッスンに関する取材日記です。

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リーラムジカ スペシャルセミナー 無事終わりました!!!

この1ヶ月ほど、かかりきりで準備していた藤拓弘先生主催のセミナーでの講師としてのプレゼンが無事に終了しました。

テーマは「チェルニーの効果的な使い方」。著書「21世紀へのチェルニー」であれこれ調べて、チェルニーはやってもやらなくてもいい、という理論的な部分をしっかりご報告。さらに、うまく使えば非常に力がつき、効果的なので、生徒の読譜力・テクニックに合わせた長さにして、抜粋で取り入れてみてはどうでしょうか? というご提案でした。

この日集まってくださったのはピアノの先生。かなりのベテランの先生もいらっしゃいました。もしくはピアノの先生をめざす若い音大卒業生の方々。

ほとんどの方がすでに「21世紀のチェルニー」をお読みいただいていることに驚き。藤先生のセミナーにお集まりの先生方は意識が高そうだと予想はしていましたが、これほどとは。

しかも今朝起きて、終わってなかった原稿を書く前にネットで検索してみたら、すでにきのうのレポートをブログにお書きになっている参加者の先生方がいっぱい…。

これはすごいことです。このスピード。ある程度のクオリティの文章をささっと書けることが、プロのライターでも、そうでない人でも、ものすごく大事なんです。推敲は推敲で大事ですけど、スピードも命なんです。そういう観点で、いろんな先生が競争というわけでもなく、刺激しあいながらブログをそれぞれ展開していらっしゃる、この状況は、先生方ご本人にとっても、見に行く側にとっても、非常にプラスが大きくて、素晴らしいです。

セミナーでお話しするときに、ピアノで弾きながらのほうがわかりやすいだろうなーと思い、ぱらぱらと弾きながら説明させていただきました。あくまで説明的なものではありますが、ぐちゃぐちゃにならずに済んで、ほっとしています(笑)

交流会では、たくさんの先生方との名刺交換をさせていただきました。私は第1回、第2回はお伺いしていなかったのですけれど、すごい熱気で、列を作ってサインをお待ちいただいて、もうびっくり。あんなに自分の本にサインをしたのも久しぶりでした。

第3部は藤先生とのトークセッションということで、ライティングに関してお話させていただきましたが、うーん、文章の書き方については、それだけで2時間ぐらいは本当は必要なので、まだまだもっとお伝えしたかったですね。藤先生が、「誰も傷つけないように気をつけて書いている」とおっしゃっていて、その気遣いは本当に素晴らしいし不可欠だけれど、私は「絶対に誰も傷つけないのは不可能だ」ということをお話したかったんだな、とあとになって思いました。あのときはうまくまとめられませんでしたが。

何を書く、書かないということよりも、本を出して活躍するとか、生徒さんをいっぱい集めて楽しく教室を開いている、それだけで、「そうなりたいのになれない」でいる誰かを憂鬱にさせるんです。これはどうしようもないことで、そういうふうに思われる覚悟はする、それでもわが道をゆく強さが必要なんです。藤先生も当然そのことはわかっていらっしゃるだろうと思いましたが、あの場でうまくそこまでまとめられず、この場を借りて補足させていただきます。

クルーズに行って知った低賃金労働を強いられている人々の現実、アメリカに住んで痛感した学力=英語力=経済力=ピアノが弾ける環境、という現実、自分をほめてもらえる仕組みづくりなど、チェルニーとは直接ないけれどぜひお伝えしたいこともお話しました。

子どもたちには、ピアノはもちろんだけれど、勉強をがんばってもらいたいとピアノの先生が本心から思っているとしたら、親御さんの気持ちも、変わってくると思うのです。ご参加の先生のブログを拝見したら、そのあたりも非常にキャッチしてくださっていて、うれしかったです。

企画してくださった藤先生、ご来場いただいた先生方、ありがとうございました。
これからあちこちコメント書いてまわりますねー。