音楽センスを伸ばしたい!

音楽ライター山本美芽による、ピアノレッスンに関する取材日記です。

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日本に帰ってきました!

サクラメントからハワイに立ち寄り、4泊5日の日程で休んでから、クリスマスに成田に着きました。

連日のようにストーム続きだった冬のカリフォルニアから、5時間半。ハワイは夏でした。
最初の2日ほどは、私と息子は、なんと熱と下痢でホテルでダウン。せっかくのハワイが!!! 下痢がけっこう重症で、脱水になるんじゃないか、まずいと思い、下痢止めを夫に買ってきてもらって飲んだら落ち着き、なんとか3日目には普通に楽しめました。

滞在していたのはオアフ島のワイキキで、本当はそこからカイルアビーチなどのきれいな海のあるところまで出かけたかったんですが、もう、体調もいまひとつで、ワイキキをうろうろしているだけで3日間が過ぎてしまいました。でも、カイルアビーチにはオバマ大統領とご家族がちょうど来る頃だったので、どっちにしろ訪れるのは難しかったようなんですが。せっかくのハワイにおなかの具合が・・・無念でしたが、引っ越し疲れがピークに来ていたんでしょうね。出発の前々日には、娘の日本語補習校で学習発表会があり、朝6時半に家を出て、私は2年生の歌の発表の伴奏をするという大役があり、娘も発表にでなくちゃいけないし、まあ忙しかったのです。気合いだけではもうどうにもならなかったかな。サクラメントの空港に行くにあたって荷物を数えたら大小あわせて14個、それにベビーカーに息子が乗っているわけで、まさに引っ越しのためのとんでもない荷物を抱えていましたし。

そんなこんなでハワイで静養(?)し、時差もちょっと日本時間に近くなったところで、クリスマスイブにホノルルから日本に飛びました。途中、日付変更線を超えたら、もうクリスマス。成田に着いて、飛行機のドアが開いた瞬間、冷蔵庫のドアが開いたんじゃないかというような冷たい空気がひゅーっと入ってきました。日本に着いたんだ、と実感。

ワイキキは観光客の半分は日本人じゃないかというほど日本人だらけで、日本食のお店もそこらじゅうにあって、とんかつ、ラーメン、居酒屋と行きましたが、まったく日本と同じレベルの味とサービスなので、もう日本に帰ったかのようなリラックス感が味わえました。あまりアメリカにいるって感じじゃなかったなあ。ABCマートなんかにお酒を買いに行くと、アメリカで人気のお酒と日本のビールがちょうど半々に並んでいて、私たちのようにアメリカ在住だった日本人にはまさにパラダイスというか、完璧な品ぞろえでした。

その後、まずは私の実家に行き、翌日には自宅に移動して、電気やら水道やら温水器のセットアップ、さらには倉庫に預けていた家具の受け取り、それから航空便で送っておいた布団と鍋やおわんなどの受け取り。それから池袋のヤマダ電機に行って家電のまとめ買い。冷蔵庫、洗濯機、掃除機、炊飯器、テレビ、ぜーんぶないので、一気に買いました。ゆっくり選びたかったけれど、もうそれどころではなかったのがちょっと残念。しかしとにかく家電がないと生活できないですからね。

それからまた私の実家、夫の実家に戻り、いまは私の実家でようやくパソコンをちょっと借りてブログの更新ができたってところです。

大みそかは夫の実家で。紅白をゆっくり見たのなんて何年ぶりでしょうか。アメリカでも紅白はテレビジャパンでみられるんですが、終わったあとに「ゆく年くる年」にならないで、普通の番組に戻っちゃうのが、もういつもがっくりで。今年は「ゆく年くる年」なのがうれしくて。その後に、年越しのクラシックの番組もやっていたし、ああ、日本の大みそかだなああって、しみじみ幸せでした。でも日本は寒い!!! カリフォルニアはやっぱり暖かったんだわーと毎日寒さを噛みしめています。

日本に戻って思ったのは、日本には日本人しかいないんだなってこと。ホテルに泊まっても、お店に行っても、ぜんぶ働いているのは日本人。アメリカだと、賃金が安い仕事は、英語があまりできない移民がやっていることがほとんどで、賃金が高い仕事はたいてい白人とか時々インド人とかがやっています。同じ日本人どうしだから、アメリカほど賃金にも差がなくて、いろんなサービスが日本のほうが素晴らしい、だけれど高コスト体質な社会。国際競争力っていう観点でみたら、どうなんだろう。サンディエゴの向こうはメキシコ、シアトルの向こうはバンクーバーでカナダ、っていうアメリカ西海岸から帰って来ると、国境がない島になっている日本は、閉じられたとても居心地がいい快適な空間ではありますが、はたしてそれでこれから大丈夫なのか、一抹の不安を感じます。