クルーズの寄港地2か所目は、カナダのニューブルンズウィック州、セント・ジョンでした。
もっと北のニューファンドランド島にも「セントジョンズ」という場所があるし、さらにはカリブ海のアンティグアに行ったときも首都は「セントジョンズ」だったし、米領バージョン諸島にも「セントジョン」があるし…いやはや、非常にまぎらわしいです。
ここの見どころは、世界でも有数の干満の差が激しいファンディ湾。
リバーシング・フォールは、潮の満ち干きによって、流れが逆になる不思議な急流です。川が下流に向かって流れているのが、満潮時には海からの水がどどっと押し寄せてきて、上流に向かって水が流れています。
私たちは10時ごろと3時ごろに2回訪れたところ、水の流れの方向がまったく変わっていました。ファンディ湾では満潮と干潮の水位の差が15メートルにもなるそうです。
干潮と満潮って、知ってはいたけれど、ここまで激しいのを見るのは初めて。月の引力ってすごいです。
リバーシング・フォール見学のあいまに、セントマーティンという海辺の小さな村を訪れてきました。かわいらしい屋根つき橋を通り、海辺の海食洞のそばのビーチへ。潮がどんどんひいてゆき、濡れている砂浜がどんどん増えていきます。お昼のクラムチャウダーを食べ、ビーチを散策。
洞窟の中にも水が入っていたのに、集合時間直前になって、海水が引いて中に入れるようになっていました。子どもを連れて行くのはちょっと怖かったのであきらめましたが…残念!
セントジョンは、ハリファックスに比べたら工業都市の雰囲気でしたが、それでもレンガ造りのイギリスっぽい町並みは歴史を感じさせました。パステルカラーのビクトリア朝スタイルの家もたくさん建てられて実際に人が住んでいます。
潮が満ち干きする、というのがここの街の最大の見どころで、行く前は「別にそれを見てもしょうがないような気がするけど…」と思っていました。でも今になってもう一度思い出してみると、水位がみるみるうちに下がっていった様子は鮮明に覚えています。
ファンディ湾のいちばん奥に、ホープウェル・ロックスという奇岩の見られる国立公園があります。セントジョンからは車で片道2時間ちょっとというので今回は行かなかったのですが、干潮と満潮で海水が満ち干きするうちに削られた岩の景色が見どころです。なんと階段4階もの差があるんだとか。