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音楽センスを伸ばしたい!

音楽ライター山本美芽による、ピアノレッスンに関する取材日記です。

セミナースケジュールはこちらです。 山本美芽オフィシャルサイト

宝石箱のような街、世界遺産のルーネンバーグ

ニューヨークを出港してから、まる1日の航海日があり、カナダのハリファックスに着きました。ここはノヴァスコシア州。そう、「赤毛のアン」で有名なプリンス・エドワード島のある州なんです。

ニューヨークでは昼間ちょっと暑いぐらいでしたが、ここまで北上するとさすがにひんやりとしていて、ウインドブレーカーを羽織りました。

ハリファックスの街は、いわゆるカナダのちょっと大きな街。れんが作りの歴史ある建物が重厚感たっぷりに並んでいて、公園には噴水と銅像があって、イギリス風です。

そこからバスに乗って1時間ちょっと、世界遺産になっているルーネンバーグという小さな港町にやってきました。

*写真はすべてウィキペディアのものを使っています

イギリスやドイツ、フランスからの移民たちがつくった街です。

あざやかな緑の芝生がずっと広がり、そこにピンクや薄い青などのカラフルな家々がぽつん、ぽつんと建っています。家の正面の真ん中に玄関、そして玄関の真上にあたる2階の屋根裏部分には、漁に出た男たちの帰りを待つ女たちのために、港が見渡せるような小部屋がつくってあります。

碁盤の目のように縦横にきっちりと走る道路。
緑の芝生に、木々が並び、ぽつんぽつんと建っている家。
18−19世紀の町並みが、そっくりそのまま残っています。

家々の壁の色が、ピンクに薄い青にクリーム色にえんじ色、カラフルなペンキの色で塗られていて、白い窓枠とのコントラストがまぶしいほど。看板を見ると、18世紀から19世紀にかけて建てられているものがたくさん。

海のすぐそばにあるのに、どの家にもペンキがきれいに塗られていて、とても丁寧にメンテナンスされています。船大工たちがこうした家も建てたそうです。

歩いていると、おそろしく静かです。自分たちの足音だけが響きます。
車もいちおう走っているのですが、数がおそろしく少ないです。

お店の看板などは、どこも小さくて、ひかえめ。観光地のはずなのに、商売くささがまったくなし。19世紀のまま、時間が止まっているかのよう。


港のまわりに出ると、漁船がいくつか停泊しています。

カリフォルニアでこうしたきれいな港町に行くと、プライベートなヨットなどがごっそり並んでいたり、海沿いの眺めのいい場所はほとんど豪邸になっていたりと、素敵な場所はぜんぶお金持ちに占領されています。それは仕方のないことかもしれないけれど、いつも、なんだか仲間はずれにされたような、寂しい気持ちになるのでした。

でも、ルーネンバーグでは、そんなことはありません。ほどほどの大きさの家が普通に立ちならんで、船だって小さな漁船ばかり。普通の人たちが日々の暮らしのために一生懸命働き、心をこめて作り上げた可愛らしい建物たち。けっしてゴージャスではないけれど、とても清楚な美しさ。この街の人たちの勤勉さと美意識がそこによくあらわれています。

お昼だったのでレストランに入って、チャウダーを食べました。

よく見るとふつうのクラムチャウダーではなく、白身魚が入っている、シーフードチャウダーでした。それとガーリックブレッド。なぜかレストランは3階建ての3階部分にあったので、港とその対岸までよく見えました。良いお天気で、水面に太陽がきらきらと反射し、まぶしいほど。

おみやげに、錫でできたバターナイフを買いました。

スズ細工がこの地方の特産なんだそうです。
手に持った感じがほどよくずっしりと重みがあり、でも切れ味もあるし、ナイフの面は鏡みたいに滑らかだし、いったい何でできているのかと思いました。

もしかして銀? でも、そんなに高価じゃないし。

お店の人に質問したら、「ピューター」(pewter)といわれ、何のことかわからなかったのですが、スズの合金のことだったのですね。
http://www.mosaictreasures.ca/Mosaic Treasures

メイドイン・カナダです。カリフォルニアでは、観光地のおみやげは、ほとんどメイドイン・チャイナなのだけれど。

なんだかほっとします。