楽しい夏休み・・・。子どもたちには、宿題なんてやらずに毎日のんびり過ごさせてあげたい。
でも、そうもいっていられません。読書感想文をやらないと!!!!
私は読書感想文を書くのがすごく好きで、自分で勝手に書いていたような? 困った記憶がないのです。しかし娘は読書感想文を書くのがいやで、何を書いていいかわからない、といって超ふきげん。いろいろ書いたら面白いことはいっぱいあるのに、なんで? などと偉そうに小言だけ言っていてもまったく進まないので、二人三脚でがんばろうということで、取り組みました。
1 本を読み聞かせる。
読みなさいよといって読むのはやさしい本ばかりなので、せっかくの夏休み、ちょっとだけいつもより漢字が多い「小さい魔女」を5日ぐらいかけて毎日読んできかせました。これは私が小さいころに愛読していた本で、いま娘にとっては魔女がブームなので、いいかなと。
- 作者: オトフリート・プロイスラー,ウィニー・ガイラー,大塚勇三
- 出版社/メーカー: 学習研究社
- 発売日: 1965/07/26
- メディア: 単行本
- 購入: 2人 クリック: 12回
- この商品を含むブログ (15件) を見る
登場人物や設定が頭に入ったら、途中から自分でも読めたようです。読んでいる途中から、「これで感想文書く?どうする?」といちおう意思を確認しておきました。「これが面白いからこれにする」ということで本は決定。
2 面白かったところを3個から5個ぐらい紙に書き出す。(コピー用紙A)
自分が好きだったところ、面白かったところを3つ紙に書かせました。
3 一番面白かったところについて、自分の考えを入れる。
好きだったところを書かせると、本のあらすじになります。そこでまず、一番面白いところについて「自分が小さい魔女だったらどうするか」とか、「それについて、どう思ったか」などの突っ込みを入れて、追加で書かせました。
4 本の概要について質問に答える(コピー用紙B)
いきなり「面白かったところ」では唐突なので、舞台や登場人物、おもな設定についての質問を書き、文章で答えさせます。
「小さい魔女は何才か」「どんな家に誰と住んでいるか」「何をするのが好きですか」など。
5 原稿用紙に書いてみる
ここで原稿用紙を出し、コピー用紙Bをまず参照しながら書き出し、次にコピー用紙Aのなかで一番面白かったところに丸をつけて、そこを参照しながら書いていきます。
6 まとめをつけたす
小さい魔女はどんな話か → 面白かったエピソードとそれについて思ったこと について書きあがりました。最後に、なにかまとめが必要になります。
そこで、小さい魔女は偉いと思うか、私が魔法を使えたらどんなことがしたい、などの話をしてから、自分で文章を付け足しさせました。以上、できあがり!
日本語の作文を本腰入れて書くチャンスなんて年に一度の夏休みぐらいなので、アメリカの小学校に通っているわけだし、娘も苦労が多くて気の毒です。もうひとつ、補習校の文集に載せる作文も仕上げなければなりません。
作文を子どもに書かせるのってほんとに大変・・・。
内容を掘り下げようとしてあれこれ質問していくと、子どものものの見方がすごくよくわかるので、日ごろの成果も足りないところも一目瞭然。文章を書くってシビアなことですね。
今回の読書感想文の書き方は私のまったくの自己流ですが、参考にしたのがこの本です。
- 作者: 依田逸夫
- 出版社/メーカー: ポプラ社
- 発売日: 2010/06
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る
- 作者: 笠原良郎
- 出版社/メーカー: ポプラ社
- 発売日: 2010/06
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る
原稿用紙のます目の中に活字を入れるスタイルで載っているので、「原稿用紙にこうやって書くんだ」というイメージが湧きやすいです。それと、載っている作文がなかなか面白いですね。思いのほか簡単な本を読んで、自由な感想をいきいきと書いているものが賞に選ばれています。
「英語できるもん」の編集をしてくださった笠原仁子さんが手がけたシリーズなので、先日帰国したときにいただいてきたのですが、この本があって大助かりでした。