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音楽センスを伸ばしたい!

音楽ライター山本美芽による、ピアノレッスンに関する取材日記です。

セミナースケジュールはこちらです。 山本美芽オフィシャルサイト

どこまでも澄んでいたアラスカの空気

旅行

6月26日から1週間、シアトル発のアラスカクルーズに行ってきました。
2006年に一度行っているので、2回目になります。

前回はとにかく初のクルーズに初のアラスカで、終始ハイテンションになり、何一つ見逃してなるものかと少々緊張したかも。今回は、もっと落ち着いて、アラスカの自然や空気をゆっくりと味わえました。

今回乗ったのはホランドアメリカという会社のザーンダム号。わりとクラシックで落ちついた雰囲気の船でした。音楽をテーマに、18世紀のチェンバロや、サンタナのギター、クリントン大統領のサックス、パイプオルガンなどの展示があったり、廊下の壁紙が金色の楽譜もようの布だったりと、なかなかすばらしいものでした。

寄港したのは、アラスカの州都ジュノー、トレイシーアーム氷河は船に乗ったまま見て、太平洋岸のシトカ、南部のケチカン、そしてバンクーバー島のビクトリアです。

今回ジュノーに着くまでの移動日、大しけに遭遇し、12メートルの大波に朝から晩まで揺られました。私は完全にダウン。まさにつわりと同じ状態に。酔い止めを飲んで、多少なんとか復活しました。夕食のときには、お皿がテーブルの上をすーっとすべり落ちそうになることが多々あり。

部屋の引き出しも、ドカーンといって波が来るたびに勝手に開いてしまいます。閉めても閉めても同じこと。廊下を歩くのも、手すりにつかまり、食堂では年配の方々を若くて元気なウェイターさんたちが手を引きながら席まで案内するほど。

今どきの大型船で、嵐ではなく低気圧でこれなのですから、大航海時代の船乗りたちはいったいどんな揺れに耐えたのか、想像がつきません。船長さんにあとで質問したら、年に10回あるかないかのひどさだったそうです。


でも他の日はすばらしかったです。夏のアラスカは雨が多く、晴れが貴重なのですが、ジュノーでは見事に晴れ。町を取り囲むなだらかな針葉樹林の山並みをくっきりと見ることができました。


トレイシーアーム氷河の目の前にいくと、冷凍庫のようなキーンとした冷気。でも冷凍庫の空気とは違います!! カチカチに雪が凍った、寒い冬の海の空気です。氷河から離れていくと、キーンという肌の緊張がゆるんでいきます。


それからビクトリアでは、昨年の秋に訪れたブッチャートガーデンへのツアーへ。夕方7時半からで、夕暮れの庭を散策しました。秋には閑散としていたバラの庭園が、むんむんするほど満開。そして日が暮れて少し肌寒くなると、湿度があがったのか、深呼吸するともわーんとバラの香りが肺まで充満しました。

私はアメリカに来てまだニューヨークもシカゴもグランドキャニオンも行っていないのに、子連れでも楽しめて夏に涼しいという条件をクリアしているがために、2回もアラスカに行ったわけで。でも、同じ場所に何度か行ってみるのも、空気がじっくり味わえて、なかなかいいものでした。

帰ってきてからも、アラスカの澄んだ空気が忘れられずにいます。ipodをシャッフルしていて、一番しっくりきたのが、キース・ジャレットがバッハのゴルトベルク変奏曲チェンバロで弾いているCD。あ、ここにも大自然がある…と思いました。

バッハ:ゴルトベルク変奏曲
バッハ:ゴルトベルク変奏曲
ジャレット(キース),バッハ,キース・ジャレット