音楽センスを伸ばしたい!

音楽ライター山本美芽による、ピアノレッスンに関する取材日記です。

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ケークウォークの語源?

渡米していらいもう3年が過ぎました。ずっと在米40年の日本人、みどり先生に英会話を習っていたのですが、今年の1月からアメリカ人の先生に家庭教師をお願いして週に1時間レッスンを受けています。みどり先生のクラスはいちおう自分で勝手に卒業することにしました。

みどり先生は日本人なので、私の発音が少々悪くても、たとえばthやfがきちんと発音できていなくても、通じてしまうのです。でも娘の学校の送り迎えのときにアメリカ人のお母さんたちと話すと、悲しいぐらい通じないことが多くて。何がいけないのかよくわからないのですが、発音にも原因はあるに違いないでしょう。

そこでいろんな方面にお願いして、紹介してもらったのが小学校の先生を退職して1年目というミセス・ギャラントでした。

とにかく会話、会話、世間話の練習を徹底的に続けたみどりさんのレッスンとは違い、ミセス・ギャラントは、いきなり文法のペーパーテストを持ってきました。よくできてるわ〜とほめられましたが、うーむ、日本で共通一次を受けたから、三人称にsをつけるとか、完了形とか、その程度はさすがに…。

会話を習いたい、と希望しつつも、ミセス・ギャラントの教え方のスタイルもあり、レッスンでは英作文を添削してもらうのと、add up (=増える)みたいなイディオムの勉強をメインにやっています。とにかくアメリカ人がしゃべっているのを聞くと、長ったらしい難しい単語は少なくて、イディオムばっかり。しかもそのイディオムがよくわからないのです。

まあ考えてみれば、日本語でも、豚に真珠とか、ひざを打つとか、覚えないとわからないフレーズって、いっぱいありますよね。それと同じかな。テレビを見ていると「break up って、この前やったな」とか、覚えたものはひっかかってくるもので。

文法はいちおうわかっている、と自分では思っていましたが、エッセイを添削してもらうと悲しいほどにボロボロです。そもそもtheをつけるのかどうか、前置詞はどうするのか、ing形か過去分詞か、時制をそろえる等々がまずきびしい。まあしんどいといえばしんどいですが、回り道のようでいて、大人の私が限られた時間と予算で勉強するには、やっぱり英作文を添削してもらうのは、とても効率がよいみたいで、勉強になります。

先生は、毎回ESL、ようするに英語を外国語として学ぶ人のための英語を勉強する講座なんですが、そのeslのサイトから課題をプリントしてもってきてくれます。

http://www.esl-lounge.com/

これ、タダなんですよねえ。ありがたいです。フル活用しています。
でも、こういうサイトが増えると、語学系出版社の経営は、大変だろうなー。

で、ケークウォークといえば、ドビュッシーのゴリウォークのケークウォーク。ミセス・ギャラントにtake a cakeという慣用句を習ったときに、一番素晴らしい賞に値するという意味だったんですが、その由来として説明文がありました。

19世紀後半のアメリカではダンスの大会で優勝した組はcake winnerで、その組が踊るのがcakewalk、ケークウォークだったとか。そもそもケーキは賞品だった時代が長く、古代ギリシャでは、夜更かし競争をして、一番遅くまで起きていられた人がケーキを勝ち取る勝者だったとか。

という話がこのイディオム事典に書いてありました。これ、ミセス・ギャラントに借りた本なのですが、ミセスは小学校4年生を受け持ったときに生徒にプレゼントしてもらった本なのよといっていました。うーむ、4年生か…。

Scholastic Dictionary of Idioms
Scholastic Dictionary of Idioms
Marvin Terban