読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

音楽センスを伸ばしたい!

音楽ライター山本美芽による、ピアノレッスンに関する取材日記です。

セミナースケジュールはこちらです。 山本美芽オフィシャルサイト

娘がピアノの練習をお休みしている理由

親子でピアノ

9月に娘のキンダーガーテンが始まって、ハロウィンに感謝祭、クリスマス、日本語幼稚園の運動会。先週末は、金曜日に学校が終わってから娘のタップダンスの発表会、翌日には日本語幼稚園のクリスマス会、その日の夕方はお友達の誕生日パーティー、その翌日はまたお友達の誕生日パーティー。行事がびっしりでした。

もちろん行事は楽しいし、娘も学校が大好き。それはなによりです。

しかし、外でがんばっていると、家ではその分休みが必要になります。テレビを見ながらごろ寝、みたいな時間が増えてきます。

学校からはアルファベットの書き取りやぬりえの宿題プリント、1週間で両面プリント4枚。日本語幼稚園からも、ひらがなの文字練習の宿題。

疲れている幼稚園児に、勉強しなさいといって、多少は頑張りますが、まあ大人のようにはいきません。

気の毒だからと思い、多少はテレビを見させたりおやつをあげたりして、だましだまし少しずつなんとかプリントを進めていました。

こんな状態なので、ピアノまでやる元気はとても残らなくなってしまいました。ピアノをやらないうちはテレビ見ちゃだめといって怒っていたら、テレビを見たい一心でピアノの前に座り、弾き始めるとまあまあピアノに気持ちが向いて少しは練習になる…そんな日が半分だったでしょうか。

しかし先日のタップダンスの発表会前になって、突然「発表会には出たくない」と娘がいいだしました。タップがどうのというより、まあ要するに忙しすぎて、かったるかったのでしょう。

考えた挙句、タップの発表会の1週間前から、しばらくピアノの練習をお休みすることにしました。もう、そこしか削れる場所がなかったので。

「出たくない」といっていたわりには、タップの発表会が終わったら「発表会って面白いね」なんて娘が言い出したので、ほっと胸をなでおろしていますが、ピアノの再開はまだです。

 気が狂うぐらいピアノが好きな子もいるでしょうし、忙しいからこそピアノを弾きたいって子もいるでしょう。でも、まずは家に帰ったら、ゆっくり休んで、しっかり食べて、よく寝て、それが一番大事なのかなーって、悩んだ末にこのごろ思うんです。

 たまたま日本の新聞で、本田由紀さんという社会学者の方のコラムを読んだのがきっかけだったかも。家っていうのは、休む場所なんだけれど、世の中の競争が激しいので、学校や職場がじわじわ侵食されてきて非常に問題だ…そんな内容だと私は受け取ったんですが。

もちろん家庭学習の時間と学力は比例する部分があるし、ピアノの腕と練習時間もかなり比例しています。でも、家庭学習にしても、ピアノの練習にしても、まず、休息の場所としての家があって、それを壊してしまうと、土台がおかしくなってしまって、子どもの精神状態、健康状態が、勉強やピアノどころではなくなり、非常に本末転倒になるのではないかと、気がついたのです。

まあ正直なところ、レッスンを休むというのは、レースから脱落しているようないやな気分ですね。でも、私が小言をいう回数は減り、娘のぐずりも減り、家の中の雰囲気はよくなりました。

ほんとうにピアノが嫌いというわけじゃない。でも、英語と日本語をこなすだけでも疲れていて、ゆっくりしたり、ぼーっとする時間がほしい。そんなところであってほしい、と願っているのですが。

しばらく休んで、娘の気力が充実したら、また練習を再開しようかなと考えています。我が家の場合私が教えているので、こうした対応が柔軟にできますが、先生のところに通っていると、難しいでしょうね。

そういうときに、家では練習しないでとにかくレッスンに行くだけ、という状態で続ける選択肢がやはりあれば良いでしょう。そうやってレッスンに行っていると、ふと余裕ができたときに、思いついて練習しはじめる可能性が残されていますから。

こんな状態ですけど、AERAwithベビーの1月号に、娘のピアノレッスンをどうやってきたかコラムを書いてほしいといわれて、もうすぐ発売になるんですよね。発売日は1月15日だそうです。よかったらご覧くださいね。