FORCE
TRIX
日本にいた頃にもよく取材させてもらったTRIXの新譜を聴いています。
4枚目のアルバム。
スクェアやカシオペアが一番輝いていた頃のキラキラ感、スピード感、カラフルで鮮やかな感じ、すっきり感、そういったものが、こういう「新譜」から感じられると、本当にうれしいものです。
それにまた、これでもか!! と次々に繰り出される猛スピードのスーパープレイの嵐。聴いているだけで、手に汗握り、スカッ〜とします。炸裂〜!!!! きゃ〜!!! きたきたきた!!!! みたいな。
こうした彼らの持ち味、4枚目いしてパワーダウンすることなく、ますます進化しているところがすごいです。
今回一番ウケたのは、祭囃子のノリの「MA-TSU-TA-KE」ですかね。これを、従来の「ウケ狙い路線」担当の熊谷さんでなく、二枚目の窪田さんが作っている、というのが、バンドとして素晴らしいっ!!!
ドンドコドンドコ…という太鼓の次に、よっ! という声がいきなり来たので、もう爆笑!!! きたきたきた、これだよこれ!!!!
その後のベースのベンベケベンベケ…みたいな激しいスラップ、あれは吉田兄弟の津軽三味線を意識してるのか、していないのか? 熊谷さんのドラムもなぜかお囃子っぽくて、ベースとドラムの和風なコンビネーションが妙にカッコいい!! もうしびれますっ!!!!!
やっぱり日本人が弾くと、微妙な間といいますか、「ふっ」「よっ」みたいな一瞬の休みが、なんとも絶妙で、緊張感ビリビリで、最高なんですよね。アメリカに来てから、アメリカ人の叩く和太鼓というのを何度か聴いたんですけど、まあたまたま名人の演奏でなかったからかもしれませんが、なにか「間」が違う。日本人ミュージシャンの休符のカッコよさというのは独特だ、と最近痛感しているのです。
血沸き肉踊るとはこのこと!!! 車の中で聴いていると、思わずボリュームを限界まで上げてしまったりして。和風で一瞬笑っちゃうんだけど、引き込まれ、エキサイトしてしまう、これぞまさにTRIXの真骨頂。
こういう音楽は絶対日本人にしか作れませんっ!!!!
ちなみにうちの娘もこの曲が気に入って踊ってます。こんどピアノのレッスンで幼児さん数名が来たときに、これをかけて盛り上がろうかな…。ちなみに去年のTRIXのアルバム「かーみのけ、ふっさふさ」でも、ちびっ子たちとバカ盛り上がりしたんです。