音楽センスを伸ばしたい!

音楽ライター山本美芽による、ピアノレッスンに関する取材日記です。

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グランドピアノでリハビリ中

グランドピアノが家に来てから早いものでもうすぐ1ヶ月になります。

弾かなかった日も数日ありますけど、まあたいてい毎日ちょこちょこと細切れで弾いていて、週に1−2日ぐらい1時間ぐらい練習してます。

1か月近くたって、ようやく手とピアノがなじんできました。

弾き始めてしばらく、2週間ぐらいは、手の甲やひじなどにヘンな違和感があり、とくに「英雄ポロネーズ」なんか練習したあとは、これはまずいかも〜という痛さが練習後残っていたりして。

当たり前なんですけど、1年も電子ピアノだけでやっていたわけですから、ピアノに使う筋肉が、スッカスカに衰えていたのでしょう。

仕事やら家族のスケジュールでバタバタ忙しくて、弾けない日があったりしても、それがかえって手の休憩になって、痛みや違和感がとれたなんてこともありました。

英雄ポロネーズであっても、ずっとテンポを遅くして練習していれば、痛くならないのだろうけれど、速く弾きたい誘惑に負けてしまうんですね〜。だって速く弾いたほうがカッコいいし…でも、結局ちゃんと弾けないわ、手は疲れるわで、「やっぱりだめだこりゃ」とあきらめるんですが。

うちは、ピアノを狭い個室に入れず、玄関ホールみたいな大きな部屋に置いています。リビングまで壁がないので、当然、家族がテレビをみているときにピアノを弾いちゃうと、うるさいです。でも、そういう時間に弾きたいときもあるもの。そこで妥協策として、

●時間はせいぜい30分程度
●テンポを落として弱音ペダルにして、しかも弱めに
●つっかえたり部分練習をしていると聞きぐるしいので、すらすら弾ける遅いテンポに落として弾く

という方法をとり、日曜日の昼間なんかに弾いています。

隣の部屋でテレビを見ている人の立場になり、なるべく「うるさくない」ように弾くわけです。

これがやってみると、すっごく良い練習になるのでした。弱くきっちり芯のある音で弾くのがそもそも難しい。それから、「つっかえると聞いていてうっとうしい」という意識が高まるので、普段ついつい速く弾きたくなっちゃうのが遅く弾く練習になります。しかもこうやって静かに練習すると手も痛くならないし、リハビリ的観点からも良いみたいです。

そのぶん、誰も家にいないときは、大音量でぶっ飛ばして(といってもたいしたことないですが)弾いています。

うちの生徒さんたちは、最初グランドピアノになったとき、音がぶつぶつきれてレガートで弾けない子が続出しましたが、1か月たつと、きれいなレガートがみんなできるようになってきました。

やっぱり週に1度でも、ちゃんとグランドで練習できれば違うのかな〜、と信じたいところです。