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音楽センスを伸ばしたい!

音楽ライター山本美芽による、ピアノレッスンに関する取材日記です。

セミナースケジュールはこちらです。 山本美芽オフィシャルサイト

弱い音にもいろんな音色がある

アーセオリー
アーセオリー
塩谷哲トリオ

こちらも10年以上は追っかけているピアニスト、塩谷哲さんが新しいアルバムをリリースしました。今回はひさびさのピアノトリオなんだそうです。

HMVにインタビューが載ってます。これがなかなか充実した素晴らしい内容です。http://r1.jp.rmi.yahoo.co.jp/rmi/http://www.hmv.co.jp/news/article/704090011/rmivars%3ftarget=_top
このなかで、塩谷さんは、最近の自分のピアノ演奏について

「静かな弱い音の種類」が増えたと思います。
つまり、「弱くて艶がある音」とか、「温かくて湿気があると音」とか、「カラっとした音」…

という話をされていました。

チェルニーの本のために塩谷さんに取材したとき、楽器と自分の距離を縮めたいからチェルニーとハノンを練習しているという話をされていました。あのあとチェルニーまだやってますか? って質問する機会がないのですけど、このインタビューを読む限り、チェルニーなのかハノンなのかわからないけれど、まだまだ表現のためのテクニック面を追求していらっしゃる様子。もちろん自作自演する以上、最後はアイデア勝負で、どんな曲が出てくるかが一番大事なのであって、ピアノのうまさが一番ではないわけですが。

まだ注文もしていませんが、聴くのがとても楽しみです。


塩谷さんの話からふりかえって私事なんですが、最近ちょうど家にグランドピアノが届き、とにかく今はダイナミックレンジを使いこなすことで精一杯でした。そうだった、弱い音にもいろいろあるんだった…。

うまいひとの生演奏をしょっちゅう聴いていないと、「そういう音もあるんだった」ということをうっかり忘れてしまいそうになります。というか、そもそも「こういう音がピアノから出るんだ」という「気づき」は、やっぱりCDではわからなくて、うまい人の演奏を生で、できれば間近で聴かないとわからない、知らないことなんですよね。これはピアノに限ったことではないんですが。

時間をやりくりしてコンサートに行くのって本当に大変なんだけど、やはり、そういう蓄積があるのとないのでは、自分の出す音が変わってくるのでした。

楽譜に「ピアノ」(弱く)「フォルテ」(強く)とあったとき、「どんなピアノにしようか」「どんなフォルテにしようか」と考えてみたら楽しいですね。目下練習中の「英雄ポロネーズ」だったら、前奏が終わったメロディのところは、う〜ん、あまりガンガン響かせすぎず、芯があってしっかりした感じかな?