読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

音楽センスを伸ばしたい!

音楽ライター山本美芽による、ピアノレッスンに関する取材日記です。

セミナースケジュールはこちらです。 山本美芽オフィシャルサイト

ピアノを習わせるか? 習わせないか?

親子でピアノ

読者の方からご相談メールをいただいたので、こちらでお答えします。

小学校1年生の息子さんを持つお母さんからです。

*************

ところで、今日、こんなことがあったので、ちょっとお話したくてメールしました。
ずっとキーボードを子ども部屋に置いていたのですが、息子はずっと弾き殴るというか、乱暴にじゃんじゃん押しては、幼稚園で習ってきた歌をでたらめに弾き語りしてました。
特に楽器を習わせようとも思っていなかったので、何も教えたりはしていなかったのですが、今日、いつものように鍵盤で遊んでいたのが、「ねえ、聞いてて。これ第九だ」とミミファソソファミレドドレミミーレレ♪とやってくれたのです。
3年間ぐらい、ずっと両手で「じゃんじゃん」だったのが、音を1つずつ指で追い始めた瞬間に立ち会えて、ちょっと親ばかですがうれしかったのです。

さて、これをどう次につなげたらいいのかしら?

彼の気付きを、私はほったらかしておいていいのでしょうか。

なかなか習わせる時間もお金もないけれど、音楽が楽しい、好きだと思って欲しいとは常々考えているのです。
親として彼に整えてあげられる環境って、どんなものがあるのでしょうか。

*********************

すばらしいですね!!!!
専門家でないお母さんとしての環境作りはもう申し分ないと思います。もちろん、さらに上を狙うなら、親子でCDを聴いたりコンサートに行ったり、毎日親子で歌を歌ったり、音楽のある生活をされるといいのではないでしょうか。
お子さんが弾けるようになったメロディをお母さんも一緒に演奏してあげて、合奏するのも楽しいと思います。
それから大事なことは、お子さんがそうやって演奏したときに、「すご〜い!!!」といって拍手して喜んであげることです。お子さんにとっては、それがなによりの原動力になります。

でも、それ以上のもの、たとえば「楽器を弾ける」というのを望むなら、先生にレッスンを受けさせるというのもすごく良い選択です。

習わせるお金と時間がない! というのは切実な問題ですね。

でも、たとえば歌をうたうのだったら、楽器のお金はかかりません。
ピアノを置く場所がないのであれば、ヴァイオリンだったらその問題はありません。
地域のお囃子グループなどをみつけて参加するとか、学校の吹奏楽に参加するのであれば、お金はかからないと思います。

さらに、ピアノをどうしてもやらせたいのであれば、お金と時間を節約できる方法はいくらでもあります。

まず、近所で開業している個人の評判のいい先生を見つけましょう。
知り合いのお母さんに100人聞けば、きっとひとりぐらいは見つかるはずです。
個人の先生のほうが、マージンなどがないので、コストパフォーマンスは良いと思います。
近所ならば、送り迎えの負担も減ります。家の近くならば、1年生だったら、ひとりでレッスンに行って帰ってくることもできるでしょう。

それから、ピアノですが、これはローンを組んででもアップライトを買うのが絶対におすすめです。電子ピアノという選択肢はありますが、お子さんが習いはじめるのならば、私はおすすめしません。楽器にかけたお金とお子さんの上達は、比例する部分が大です。同じ時間練習しても、電子ピアノとアップライトでは差が出ます。

アップライトピアノは高いというイメージですが、中古だと30万円ぐらいでそこそこ良いものが買えるのですよ。

中古でも10年以上は使えますので、値段を10で割り算してみてください。さらにそれを12で割り算してみましょう。

30万のピアノを10年使ったとして、1年あたり3万。
それを12で割ると、1か月あたり、2500円。

しかもピアノはいらなくなったら売れるんですよ。その売った金額も差し引くと、ますますリーズナブルになります。(ただし調律で毎年1〜2万かかります)

しかし、家でほとんど練習もできないし、将来ピアノが弾けるようにならなくても良いけれど、楽譜を読めるようになってほしいし、リズム感を良くさせるためにピアノを習わせたい、というのならば、ピアノが買えなくても習いに行くというケースはありえます。実際、私はそういう生徒さんも教えています。先生によって「練習してこない生徒なんて受け付けない」という人もいらっしゃいますので、そこは先生探しにかかっています。

音楽に必ずついてまわる「お金と時間」の不足を補うのは創意工夫と根気です。

よい結果になりますよう、お祈りしています!