音楽センスを伸ばしたい!

音楽ライター山本美芽による、ピアノレッスンに関する取材日記です。

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音楽教材としての「のだめ」

のだめカンタービレ (出演 上野樹里、玉木宏)
のだめカンタービレ (出演 上野樹里、玉木宏)

先日アメリカでも「のだめ」の放映が終わりました。
最終回のベト7を振る玉木君の姿はすばらしかった〜。
まず彼の指揮の上達ぶりは目を見張るものがあります。

最初は「なんだ私のほうがよっぽど上手じゃん」と思ってましたが
「こりゃかなわなわいわ」というレベルでした。
そうとう練習して入り込んだのでしょう。

涙をこらえ歯を食いしばりながら…あの表情からは、演技というより
一連の撮影を千秋真一として体験して、それがもう全部終わるんだ
ということを実感しながら最後の合奏に全身全霊を捧げていた
のがよく伝わってきました。

というわけで、その後、毎日のように娘とふたりで「のだめ」を見ています。

赤ちゃんのころからフュージョンピアノ曲ばかり聴かせて育ったうちの娘は、ラフマニノフを聴かせたら「やだこれ、けして」といったのです。

げげっ!! オケ曲をもっと聞かせなければいけなかったの!? と私は青ざめました。

ラフマニノフにもベートーヴェンにも免疫をつけなければ!!

そこで「のだめ」を見せながら免疫をつけさせることにしたわけなのです。

「千秋先輩はのだめちゃんのお部屋をお掃除してあげるの」
「千秋先輩はいつも怒っているけどかっこいいの」
「のだめちゃんは毎日転んだりぎゃぼーっていっているの」

といって喜ぶのはいいとして。

オケのシーンを見ると、娘がたて笛を吹いたり、指揮のまねっこをするようになったのです。

うーむ、へたにCDを聴かせるよりも、しばらくひたすら「のだめ」を繰り返し親子で見ようかと、真剣に考えているところです。