音楽センスを伸ばしたい!

音楽ライター山本美芽による、ピアノレッスンに関する取材日記です。

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バレエ:シェネターンに悪戦苦闘

バレエレッスン、年末には2週間お休みで、新年は3日から初稽古でした。

相変わらず、プリエ(ひざ曲げ)、タンデュ(片足を前後左右に出す)、グランバットマン(足を高く上げる)、ポールドブラ(手をあげたりさげたり)等々のベーシックな動きとジャンプが数種類といったきわめてベーシックなレッスンです。

これまで書いてなかったのですけど、シェネターンという回転を教室に入ったその日からずっと毎回やっていました。
これは爪先立ちになり、右足から左足、左足から右足へと重心を移動しながら、顔は1点を見つめて、ある瞬間にくるっと回す、というターンです。

これね〜難しいんです。両足がついているとはいえ、つま先立ちで回転なんかしたら、上半身が揺れてふらふらのボロボロ。日本では「顔がつく」というんですけど、回っている最中に1点を見つめて最後にびゅんと頭を回転するアレもぜんぜんできないので、すぐに目が回ってしまう。

ちゃんとできているレッスンメイトを見ると、わぉ〜バレエっぽい!! と感動しちゃうんですけどね。

というわけでシェネターンは半年以上、ほとんど毎回のレッスンでボロボロ。家でも時々練習はしていたものの、ちょっと回っては「あああ〜ダメだこりゃ」でくじけ、「ま、これは難しいから、私には無理かも」と半分あきらめていました。

ところが新年初のレッスンでやってみたところ、なんだか、いつもほどふらふらガクガク、目が回る・・・というわけでもない。多少はそれらの症状が出ているものの、われながらちゃんと動きができているような気が。先生も「うん、いいわよ」みたいなあっさりした反応。

いや〜驚きました。

だって、猛練習したわけじゃないんですよ、ぜんぜん。週に1回、レッスンのときに、右回り、左回り、各1回ずつスタジオのはじからはじまでターンしてただけなんですから。1週間のうち3分ぐらい(爆)。1ヶ月で10分程度しかやってないんです。

その程度でも、半年以上やっていると、大人の私でさえ、明らかに良くなれるのか、と。

もちろん、プリエやタンデュぐらいは、家でも毎日欠かさずちょこちょことやってますけどまあ5分ぐらいですので決して自慢できるほどの量ではないんです。ただ、片足で立ったときに、上半身がだら〜んと下に落ちていることを最近すごく自覚するようになりました。片足で立ったときも、上半身をすら〜っと美しくおなかが出ず胸を張るように保とう、とすると、ものすごくしんどいことがわかります。

それで、片足で立っても身長が低くならないように、毎日毎日何度か鏡の前でやっていたのでした。

おそらく、シェネの練習をするよりも、そうした練習によって上半身がしっかりしたので、ゆらゆらしなくなって、格好がついてきたのかもしれません。

この程度じゃやってもねぇ〜でもまあ一応、と思いながら少しずつ続けていることっていろいろあるんですけど、案外ばかにできないものだと思いました。

うれしくなって、この本を注文しちゃいました!
アメリカでは見られないですけど、ま、いっか、ということで。

NHKスーパーバレエレッスン―パリ・オペラ座永遠のエレガンス
NHKスーパーバレエレッスン―パリ・オペラ座永遠のエレガンス
マニュエル・ルグリ, 日本放送協会, 日本放送出版協会