音楽センスを伸ばしたい!

音楽ライター山本美芽による、ピアノレッスンに関する取材日記です。

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スムースジャズシーンで人気のブライアン・カルバートソン(key)

イッツ・オン・トゥナイト
イッツ・オン・トゥナイト
ブライアン・カルバートソン, レディシ, ウィル・ダウニング, マーク・ネルソン

彼のことは日本にいたときほとんど知りませんでしたが、カリフォルニアに来て、毎日しょっちゅうラジオから流れてくるし、ケーブルテレビのスムースジャズチャンネルでも毎日のように名前を見るので、最初に覚えました。

ラジオでよく聴くのは、このアルバムの1曲目”Let's get started"です。

まだこのアルバムを買って聴いただけで、彼についての全貌はわかっていませんが、かなりの才能があり、今後もっとビッグになる人だろうな、という期待を感じます。彼がメインに弾くのはピアノ。ぱっと聴くと「耳あたりのいい典型的スムースジャズ」の体裁をとりつつも、メロディが非常によくて、音数が少ない!! もう2週間ほどリピートしていますが、聴くたびに新たな発見があって、飽きが来ません。かなりの完成度だと思います。
 
 カヴァーはなしで、全曲がブライアンのオリジナルです。

 このアルバムはオシャレで都会的、それでいて「夕焼け小焼けで日が暮れて…」という唱歌に通じるような、とても懐かしく、温かいものが流れています。ブライアンのピアノは決して速弾きではありませんが、1音1音の表情の変化がすばらしく、歌心とタッチコントロールの技術は素晴らしいものです。

 このアルバムは、ゲストの顔ぶれも大変豪華です。カーク・ウェイラムにパティ・オースティン、ボニー・ジェイムス、クリス・ボッティ。これだけの大物を連れてきて、彼らの個性に負けてしまうのではなく、見事に自分の音楽の中に彼らをうまく生かしているのですから、作曲家・アレンジャー・プロデューサーとしても、優れた手腕の持ち主です。

オフィシャルサイトはこちら。
http://www.brianculbertson.com/


充分に若く、貴公子系の上品なルックスは、彼の音楽のイメージともよく合っており、セールス的にポイントが高い要素といえるでしょう。

先日のスムースジャズのイベントでもらってきたチラシで、All Star Smooth Jazz Cruise というのがあります。来年1月28日から2月4日にあるらしいです。(詳細は AllStarCruise.com にあるそうです)

そこで、キャンディ・ダルファーやジョージ・ベンソン、ノーマン・ブラウン、ボニー・ジェームス、インコグニートのメイザ・リークといったそうそうたるメンバーよりも、ブライアンの写真がいっちばん大きいのには少々驚きました。

もちろんそのクルーズが"Hosted by Brian Culbertson"だから、なんでしょうが、チラシの一番下にある一文が…。
"Please mention the booking code to the right to receive an 8×10 Brian Culbertson Photo"って何ですか!? クルーズに予約するとブライアンのブロマイドがもらえます!!ってことですよね!? いやはや。人気があるんでしょう。

とかいって、いまでこそ私は距離を置いた書きかたをしてますけど、本物をライブでみたら、「素敵!!!!」「ブライアン様!!!」とかいって目がハートになっているかもしれませんね。秋にサクラメントに来てくれるそうなので、楽しみです。