音楽センスを伸ばしたい!

音楽ライター山本美芽による、ピアノレッスンに関する取材日記です。

セミナースケジュールはこちらです。 山本美芽オフィシャルサイト

レオタードを着て自分を客観視する

体験レッスンののちに、背中の痛みも腰痛も、一気によくなってしまいました。
いったいこの1年半の苦しみはいったいなんだったの!!??
運動不足のおそろしさ、運動のすごさを、身をもって思い知りました。

ただし、その後、レッスンを1ヶ月休んだお正月や夏休みなどには、背中の痛みや腰痛がぶりかえしました。自分でストレッチやバーの練習をやってはいたものの、かなりいいかげんだったせいでしょう。

さて、レッスン開始にあたって、私はレオタードを買おうと決意しました。
教室のみなさんがレオタードで踊っている姿が、とても素敵だったのです。

しかし・・・。スリムだった中学・高校生のころと、いまは違います・・・。
日ごろ洋服でカバーして正視しないようにしているすべてが、レオタードなんて着たら・・・。

どうしよう、どうしよう、と私はネットサーフィンをしました。

しかし、経験者の方々の結論は、「レオタード姿でないと、体の線や動きがよく見えないので、先生が注意しづらく、結果として上達が遅れる」というものでした。

覚悟を決めて、インターネットでレオタード、スカート、ピンクのタイツ、バレエシューズを注文しました。1万円ちょっとかかっています。これを買うからには絶対もうやめないぞ、と、覚悟を決めて「注文」クリックを押しました。

↓同じではありませんが、だいたいこんな感じのものです。
リボン・ユニタード001ピンク

バレエ 巻きスカート ブラック(大人用)
バレエシューズ(レザー)

タイツ‘エンデューラ’ TO920



そして届いたバレエウエア一式。おそるおそる着てみました。レオタードを着た第一印象は・・・ストレッチがきいていて、動きやすくて、気持ちいい! ジャージよりずっと着心地がいいです。

そして、おそるおそる鏡の前へ・・・。

私は、「ぜい肉のついたみっともない自分の姿を正視すること」を恐れていました。

しかし、鏡を見て「あれ?」と思ったのは、背中が曲がっていないか? ということだったのです。

実は私、高校生のころに少し背中が曲がっているとお医者さんに言われたことがありました。でも、どこがどう曲がっているのか全然よくわからないまま、30代になってしまいました。

お風呂上りに、何も着ていない自分の姿はさんざん見ていたはずなのですが、レオタード姿になってみてはじめて、あることに気がつきました。ウエストの一番くぼんでいるところの高さが、左右で少し違っているのです。

な、なにこれ!?

どこがどうなっているのか、うまく自分でもわかりませんでしたが、左右対称になるように、微妙に片方の肋骨をひっこめたり、肩をすくめたり胸を張ったり、おなかをひっこめたり、いろいろやってみたら、左右対称になりました。

こ、こうすれば、よかったんだ・・・。

お医者さんで何度聞いても、レントゲンを見せられて「ここが曲がってますねえ」といわれてもよくわからなかったのに・・・。

レオタードを着ると、自分の体の状態が、よーく見えてきます。
体のラインだけが目立つからです。
よく見えると、どうすべきか、わかってくるのです。

自分を客観的に見るというのは、こういうことなのか・・・。

気になる部分のお肉も、堂々と正視する勇気が出てきました。
現実を見なければだめなんだ。見るのはいやだけど、見ない限り、永久にこのままか、もっと自分の望まない方向にいっちゃうんだから。

いつの日か、ぜったいに、レオタード姿になったとき
「ちょっとましかも」と思える自分になってやろうと、ファイトがめらめらと沸いてきました。

しかし、レッスンに行ってレオタード姿になったときには、さらなる衝撃が待ち受けていたのです。