Famous Pianists & Their Technique
Reginald R. Gerig
引き続きゲーリックのこの本をちびちびと読んでいます。
レーベルトの提唱した弾き方は、どうもハイフィンガー(←定義については後日)だったんじゃないかと思われます。そしてその弾き方は大変な支持を得て広まったということです。で、どこに広まったのよ? ドイツ全体? ベルリンではどうか? フランスでは? アメリカでは? という疑問がわいてきますけれども、それに関しては、あまり触れられていません。
文献もないのに大雑把なことを書くのは大変気がひけるのですが、レーベルトが提唱したハイフィンガーな弾き方は、どこまでかはわかりませんが、少なくともドイツでは非常にメジャーに広まったのであろうと推測しながら読み進めることにします。
ドイツにはクララ・シューマン(シューマンの奥さんです)のような優れたピアニストがいたので、当時のドイツのメソッドは非常に良いのでは? と漠然と思ってしまいがちなので、なんだか戸惑うところですが。
さて、この本の目次から、ピアノのテクニックの流れを概観してみましょう。
チェンバロ時代
初期ピアノ
モーツァルトの時代
フンメル(ウィーン)
ベートーヴェンのダイナミックなテクニック
チェルニー
ショパンのリリシズム
リストとヴィルトゥオーゾのテクニック
シューマンと仲間
近代的なテクニックメソッドのはじまり
レシェティツキーの影響
ロシアの国民学派
フランス派? ←フレンチスクールをどう訳したものか
ブライトハウプトの重量奏法
イギリス派 マテイと弟子たち
現代の奏法