ゲーリックの本「著名なピアニストと彼らのテクニック」を読みながらさらに考えてみたいと思います。
日本でハイフィンガーが広まってしまった起源はいったいどこにあるのでしょう。
もちろん指をメインい腕を使わずに弾く奏法は、19世紀初頭までメジャーなものでしたが、それはピアノの構造上、そんなに腕を使う必要がなかったからであって、不自然な訓練方法というわけではなかったのです。
シュトゥットガルト音楽院のレーベルトの提唱したタッチは、いわゆるハイフィンガーの元祖なのではないかと思います。
この奏法はドイツで大流行しました。
明治時代に日本の音楽取調掛から、何人もヨーロッパへピアノ留学をして、勉強して帰ってきています。この時代にドイツに行くと、レーベルト-シュタルクメソッドの影響を受けたんじゃないかと考えられるわけです。
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