音楽センスを伸ばしたい!

音楽ライター山本美芽による、ピアノレッスンに関する取材日記です。

セミナースケジュールはこちらです。 山本美芽オフィシャルサイト

バレエ漫画「テレプシコーラ」は凄い!

のだめカンタービレ」に「NANA」と、ここ最近、夢中になれる漫画が多くてうれしく思っていました。またしても出会ってしまったのが「舞姫 テレプシコーラ」。作者は「日出処の天子」やバレエ漫画の傑作「アラベスク」で知られる山岸涼子さんです。

 舞台はおそらく埼玉県の浦和近辺と思われる住宅地で(このへん、私は高校が浦和にあったのでよくわかる)、お母さんは自宅でバレエ教室を開いているバレエの先生。5年生の主人公、六花(ゆき)ちゃん、6年生の姉、千花(ちか)ちゃんの物語です。

 山岸先生はバレエを子どもの頃やっていて、最近になって熊川哲也上野水香といった若手ダンサーの登場に刺激を受けて、またバレエ漫画を描きたくなったそうです。「のだめ」や「NANA」の演奏シーンも素晴らしかったですが、「テレプシコーラ」の踊りのシーンも凄い!! 

 漫画家ですから、顔や体格をキャラクター別に描き分けるのは当然として、みんなで踊っているシーンになると、人によって足の太さ、長さ、ライン、足のあがる角度、背中のライン、その他、見れば見るほどパーフェクトに描きこんであります。何度読み返しても発見があり、「ひええええ」とうなってしまいます。

 バレエのレッスンでやっているストレッチの様子も非常にリアルに描かれています。ストレッチに関しては、ピアノをはじめとする音楽の学習者にとっても最近関心が高まっていますね。例えば開脚して上体を床に近づけるとか、そういうポーズでも、実際にバレエのレッスンに行って先生の注意にしたがってみると、それまで楽勝だと思っていたのが「えっ!? し、しんどい…」と、絶句することが多々ありました。そして、言われたとおりにストレッチしていると、どんどん身体が柔らかくなっていくのです。はは〜なるほど…と、うなってしまいます。そうしたストレッチの様子も、とっても詳しく描かれているので、おすすめです。

http://blog.seesaa.jp/tb/9040885