音楽センスを伸ばしたい!

音楽ライター山本美芽による、ピアノレッスンに関する取材日記です。

セミナースケジュールはこちらです。 山本美芽オフィシャルサイト

NANA

 クラシック漫画「のだめカンタービレ」にはまってしまい、全部読み尽くして、あとは5月発売の最新刊を待つだけのところになりました。でも、5月なんて待てないよ!! というフラストレーションがたまり、何か面白い漫画ないかしら? と物色。すると、「NANA」というバンド漫画が大ブレイクしているというではありませんか。すでに累計2200万部!
 漫画に出てくるバンドをイメージしたトリビュート・アルバムが出るわ、中島美嘉が主演の映画は予定されているわ、すごい人気らしい。とりあえず1巻を買ってみたら、案の定はまってしまいました・・・。
 「のだめ」ではクラシックの演奏シーンがすごいのですが、「NANA」ではライヴハウスの熱気が痛いほど伝わってきます。ステージを見たとき、演奏している人があまりにカッコよくてひきつけられて、嫉妬と羨望を感じて胸がひりひりするような陶酔感・・・それが実にリアルに描かれているのです。作者の矢沢あいさん自身が、ライヴで音が出ている瞬間の「たまらない感じ」を知っているからこそ、描けるのだろうなー。一気に全部読破してしまうのはもったいないので、一冊ずつちびちびと買っています。
 10代のころは、ガラスの仮面をはじめとして少女漫画はひととおり読んでいましたが、20代ではなぜかあまり買わなくなっていました。最近も、読むのは小説にビジネス書に専門書にエッセイ・・・本ばっかりだったし。
 久しぶりに読み始めると、漫画というのは、好きなときに読める映画みたいなもんだなあと思います。仕事で活字ばかり追いかけていて、テレビや映画をゆっくり見る時間もない。そんな現在、絵でドラマが進んでいく漫画って、好きなときにぱーっと気分転換できて、すごくいいわ〜などと、改めて思っているのです。でも、NANAが読み終わったら、また違う漫画を探し始めちゃいそうだなあ。