「うたとピアノの絵本」の著者としても有名なピアノ教育者、呉暁先生がいらっしゃいます。昨年から、呉先生の単行本の構成をやらせていただき、いまが追い込み。もうすぐ完成しそうなのです。チェルニー本のほうが先になるはずだったのに、同じ時期に発行になりそう（爆）。
それにしても、呉先生のお話は、ほんとうに面白くて、ピアノがうまくなる秘訣が満載なんです。呉先生自身はチェルニーを使わないで上達させるレッスンをされていますし、宿題を出さない！ やりたければ譜読みをやってきてもいいのですが、やりたくなければやらなくていいのです。この自由があるという点が、とても大きいのですね。やることは全部レッスンのなかでやってしまう。そのために、ソルフェージュの時間をたっぷりとって、なんでもすぐに読めるような力をつける・・・。こうなると、レッスンのときだけしっかりやって、家では気が向いたときだけ弾いて、というスタイルでも続けられる・・・理想的です。私もこういうレッスンを受けたかったなあ・・・。というわけで、いま、レッスンしている女の子は当然呉先生の方式でやっているわけです。
本じたいはピアノの先生向けなのですが、じつは趣味でピアノをかじっている方にも是非おすすめしたい内容になりそうです。
中井正子先生のドビュッシーのCDも届きました。「こ、こうやって弾くのがドビュッシー直系のフランス式なのね・・・」と目からうろこが落ちます。そして月並みな表現なんですが、あまりにきれいな音にうっとり・・。なんといってもフランス物が好きで、自分でもあれこれ弾く私としては、中井先生の校訂された楽譜とあわせてみると、じつに勉強になりました。
