音楽センスを伸ばしたい!

音楽ライター山本美芽による、ピアノレッスンに関する取材日記です。

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塩谷哲さん新譜&JAFROSAX

 発売から少々過ぎてしまいましたが、ピアニスト塩谷哲さんのトリオ・アルバム「Wheeling ahead!」と、ディメンションのサックス奏者勝田かず樹さんのソロアルバム「JAFROSAX」、やっと買いました。
 まだ勝田さんのアルバムのほうをちょこっと聴いただけなのですが、ソウルボッサトリオだとか、モンドグロッソだとか、そっち方面のエッセンスが濃いです。女性ヴォーカルを主役に、4つ打ちが印象的なビート、そこに勝田さんのサックスがお洒落に絡んでくる。勝田さんといえば、ディメンションの名盤「Sixth Dimension」に代表されるパワフルブロウなプレイがあまりにも鮮烈で、そのイメージがいまだに抜け切れていませんでしたが、今回のアルバムを聴くと、完全に別のステージへ移動しているな、という気がします。
 個人的には、完全なクラブ系の音楽になると、なぜかいまひとつ入り込めないのですが、ジャズやフュージョンの人がかかわっていたりすると、非常に新鮮で、しかも入り込めて、独特の心地よさがあるのです。その手のアルバムというのは、ありそうでなかなかないのですが、そういう意味で、勝田さんのこのアルバムは貴重に思います。それにしても、ブロウしてない力の抜けた勝田さんのサックス、実にくつろいだ気分にさせてくれます。