そういったわけで、スクェアの今回のコンサートは、聴いていてとても
嬉しかったし、楽しかったです。大好きなミュージシャンたちが一同に
集まって、大好きな曲を演奏してくれたわけですから、当たり前といえば
当たり前かな。
ただ、私を含め、数年とか、十何年とか、長い期間スクェアのファンをやってきたという過去や思い出をしょったうえで、楽しんでいる人というのがいるわけです。
そうした過去を共有していない人が、まったく同じように楽しむ
のは不可能でしょう。新しく聴く人は、その人なりに楽しむわけで、
そうなると、ほんとうに純粋に「いまがどうなのか」ということになってくる。
そこでどのように受け止められるのか…ということを、忘れてはいけない
んだと思います。
私にはスクェアにまつわる記憶というのがそれこそ死ぬほどあって、
あたまの中のハードディスクには曲がいっぱいストックされていて、何かの
拍子に、すぐに再生されちゃう。それを消去することは実際問題無理です。
だから、まったく新しく聴く人にとって、いま、どうなのか? ということを想像するのは、正直いってなかなか難しいなあ…。
そこをなんとかするのが、できなきゃいけない…のかもしれないんですけどね。