音楽センスを伸ばしたい!

音楽ライター山本美芽による、ピアノレッスンに関する取材日記です。

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遅くなりましたが小曽根さんのライヴ

月日がたつのは早い…先々週の金曜日、小曽根真さんのライヴを聴きに
ブルーノート東京へ行ってきました。簡単ですがご報告など。

今年は、「ザ・トリオ」としておなじみの
ドラムのクラレンス&ベースのジーナスのほかに、
ギターのアダム・ロジャース、ヴォーカルのクラディア・アクーニャが
参加。それなのにミュージック・チャージは確か去年と同じ
7000円と、うれしい限り。

いきなり始まった「スリー・ウィッシズ」。最新作では、トリオに
マイケル・ブレッカーが参加して吹いている、スピード感たっぷりの
ご機嫌なナンバーですが、この日はトリオ+ギターでの演奏でした。

この曲は、小曽根さんのはじけるようなリズム感が堪能できるのですが
生で聴くと、ほんっとにドキドキワクワクしましたね〜。
メロディが始まる直前に、ピアノの左手が、力強くリフみたいなパターン
を刻むんですが、あれを聴いた瞬間に、なんだかドキューンとやられた!!!! みたいな感じ。

それとこの日、なんといっても印象的だったのは、ヴォーカルの
クラウディア・アクーニャさん!!! チリ出身の彼女は、ナイスバディ
なんだけど、腰まわりがどっしりしてて、ふわふわに
カールした真っ黒なロングヘアに、彫りの深いお顔に、まぶしい小麦色の肌、頼れそうでやさしげな瞳。
麻かコットンのようなナチュラル素材でできたスレンダーな白いロングドレスを身にまとった彼女が、ひとたび歌いはじめると
やわらかくて、力強くて、すべてを包み込んでくれるような、
「母なる大地」ってイメージの声に、圧倒されてしまいました。

彼女は、クラレンスのソロ・アルバム「サオマエ」に参加しているご縁で
今回小曽根トリオに参加したようなのですが、ヴォーカルもすごいのに、
間奏になると小曽根さんも炸裂したり、繊細にじっくり聴かせたり、
クラレンス&ジーナスのリズム感も最高だし、はぁ〜どこを聴いても
凄い演奏だわ!!!! という感じで・・・・

去年のザ・トリオ公演だってめちゃくちゃ凄かったし、最近は小曽根さん
ソロでも「ははぁ〜」と唸りたくなるようなコンサートやってるし、
いったいこれ以上どうやって凄くなるのだろう!? と思って
いたんですけどねぇ。とにかく何とかして、進化発展を続けてしまう
人なんだなあ。これだから、毎回見逃せないのよね…