音楽センスを伸ばしたい!

音楽ライター山本美芽による、ピアノレッスンに関する取材日記です。

セミナースケジュールはこちらです。 山本美芽オフィシャルサイト

則竹さんお別れの「せっきょうライヴ」(2)

さらにはセカンドセット1曲目も辻さんが「おっと、動きが早くて手が見えない!!」「きたきたきたぁ!」「パーカッションで喜怒哀楽を表現してもらいましょう!」等々、演奏の実況をされてました。
あまりの展開に、笑いすぎて涙が止まらなかった〜。演奏のすばらしさと合わせて、一度で二度おいしいライヴでした。この日仕切りを務めたまたろうさん、さすが元・米米クラブだけある!! こんな超・エンタテインメントな企画を考えてしまう才能をお持ちなんですよね。オタクになってもおかしくないフュージョンのライヴをここまで盛り上げてしまう、これを独創的といわずして、なんといいましょうか。あれだけ大笑いすると、聴いている側のテンションは、明確に違ってくると思いましたよ、ホントに。なお、感想を書くにあたって、どうしても演奏よりも企画部分のほうが多くなってしまうのは、決して演奏が印象薄かったからではありません。あまりに凄い企画だったということでお許しを。

で、一番印象に残った演奏は・・・島健さんのピアノかな。改めて、信じられないくらい上手い方なんだ、とため息が出ました。まあ、指さばきの鮮やかなこと。しかも、フレーズによって音色が全部変わっていて、いちいち「島健さんの音」、独特の美しさがある音なんです。アドリブの展開も、まったく先が読めなくて、新鮮な驚きの連続…。今度、島健さんが主役のライヴに行ってみようかな。

そんなわけで、この日は則竹さんがイギリスに行かれる前の最後のライヴだったんですが、全然しんみりするどころではありませんでした。