音楽センスを伸ばしたい!

音楽ライター山本美芽による、ピアノレッスンに関する取材日記です。

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ほんとは秘密にしておきたいけれど・・・(2)

演奏のほうですが・・・1ステージ目は50分ぶっ通しで即興でした。・・・って書くと、つまんなそうに見えるかもしれませんが、退屈どころか、こんなに刺激的なステージってあったの!? というぐらい、エキサイティングだったのです。
アルバム「ドライブ」からの曲がテーマ的には出てきましたが、いや〜どんどん展開しちゃって、チャンネルが変わるみたいな感じなんです。

ただ、ドラムがあれこれパターンは変化しても、いつもファンクっぽいニュアンス?? ソウライヴなんかのCDでも感じる「うねり」というか「跳ね」(?)のあるグルーヴ感を、常に保っていました。(すいません、ドラマガでも読んで勉強します(涙))。

こういう形態を「オルガンジャム」というのかしら? いまいち私にはよくわからないのですが。とにかく、パターンからパターンへ、聴いている側が飽きる前に移ってしまうので、非常にスリリング。そしていつでも、踊りだしたいぐらいようなリズムが伝わってくるんです。次から次へと即興的に移り変わりながら、強烈に体をゆさぶってくるうねり。

これを50分ぶっ通しで楽しく聴いていると、不思議な感覚になってくるのです。理屈ではなく、本能だけで音に反応した聴き方になっちゃう。言葉とか、理性的な思考とか、今は何をやっているのかとか分析したりとか、そういうのは一切ぶっ飛んでしまい、ひたすら音に身をゆだねる−−という。

そうだ、こんな風に音を聴くのって、忘れていたかも−−−と思うぐらい、それは原始的で心地よい感覚でした。