これまで、音楽ライターって幸せな仕事だなっていつも思ってました。
しかし、今回T-スクェアがユニット化するにあたって・・・・、なんという因果な仕事なんだろう・・・と、思ってしまいました。
T-スクェアは4月にアルバムを出したわけですが、そのレコーディングに関して、私は安藤さんに取材をしました。(http://jazzfusion.com)
当然そのときに、「今後の予定は?」とか、いろいろ質問しました。
実はそのときに、このメンバーでレコーディングするのは最後だとか、夏からは他のメンバーは卒業するとか、いろいろ決まっていたことになります。
だけど、その時点で、そんなことをインタビューで話せるわけがありません。だから、今後についていくら私が聞いても、何も決まってないとしか言えない。しょうがないことなんです。
私は、ミュージシャンにインタビューするにあたっては、聞きづらい質問であっても、ライターは読者の方に対して責任をもって、可能な限り聞いてこようと思って、これまでやってきました。
でも。もし、自分がそうやってしつこく質問されたら・・・、嫌だろうなと思います。
あのとき取材に行かない方がよかったのかな。
あたりさわりない話だけして、帰ってきた方がよかったのかな。
でも、私が読者だったとしたら。自分は聞きたくても直接質問をするチャンスがなかなかないわけだから、できるだけライターに質問してきてほしい・・・そう思うでしょう。
これはもう、ライターの背負う役目として、どうしようもないことかもしれない。
ライターになって辛いことはないですか、って聞かれることが多いんです。これまで「〆切がしんどいぐらいで、あとは何も辛いことはないですっ」・・・と答えていましたが、今後はそう言えなくなるかもしれないなあー。
正直いって、考えれば考えるほど、つらいです。