音楽センスを伸ばしたい!

音楽ライター山本美芽による、ピアノレッスンに関する取材日記です。

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フュージョンで卒業論文(2)

わたしは学生のころからフュージョン好きでしたけど、まさか、それで修士論文にしようなどと、夢にも思いませんでした。だって、・・・先生方がOK出すなんて思えなかったもの。結局私は雅楽のことを修士論文に書いて、論文をかくために龍笛のレッスンに通ったり、いろいろしましたわぁ〜。雅楽自体は、想像していたよりもずっと面白いものだったし、まあ、いい経験だったけど、あの時間をフュージョンのコピーバンド活動なんかに当ててたら、絶対そっちの方が楽しかったかもなあ・・・。
 その後、フュージョンのミュージシャンが楽器をどうやって習得しているのか、音楽教育の論文を書いてあるところに応募して、見事ボツになってしまい、「・・・やっぱ論文じゃなくて、単行本を書きなさいって、神様が言っているのよね」・・・で、現在に至っております。要するに、先生方に向かって「フュージョンで研究したい」などと、私は切り出そうとも思ってこなかったわけです。
 それなのにねー。う〜む・・・、先生方に「フュージョンで卒論を書きたい」って話を切り出せただけでも、メールをくれたふたりはスゴい。だいたい、大学で音楽を教えている先生方に、フュージョンといってなんのことかわかる先生は、いったいどのくらいいるのでしょうか。
 このサイトを読んでくれている方々はきっと「ジャズライフ」をご存じで「教育音楽」を知らない方が圧倒的に多いと思うんだけど、大学の先生だったら絶対その逆(笑)。学会なんかで大学の先生方に会ったときに、「教育音楽」で原稿を書いてますっていうと、「へー」って言ってもらえちゃう。「ジャズライフ」で書いてます・・・とは、大学の先生方には言ってみたことがありません(爆)。どうなんだろう。訊くのこわいよー。