音楽センスを伸ばしたい!

音楽ライター山本美芽による、ピアノレッスンに関する取材日記です。

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則竹さんドラムクリニックへ(2)

後半は質問コーナーで、さらに質問者と則竹さんがツインドラム
になるというのが続きました。

質問者の人、みんなそこそこ上手いんですよ。則竹さんと
何が違うんだろうか?? と一生懸命聴いているうちに
だんだんいろいろ見えてきました。

則竹さんは、何気なくリラックスして叩いているはずなのですが、
シンバルだろうとタムだろうとスネアだろうと、何を叩いても
音色がめっちゃキレイでかっこいいことに気づきました。
そしてどんなに大音量になっても、絶対にうるさい印象がない。
小さい音になっても、ボソボソして何やってるのかわからない
なんてこともなくて、意図がはっきり伝わってきて、必ず
ハッとさせるんです。

手の動きだけ見ていたら、アマチュアのみなさんと則竹さんが
まったく別のことをやっているという
ほどの違いがあるようには思えないんですが(私には)。
音を聞き較べて思ったことは、則竹さんの音には、すべてに
則竹さんの「こうしたい、こういうのが好き、いいと思う」
という「意思」が、細部にまで徹底しているんですね。
それを「ごく自然」な表情で、リラックスしてやってしまうまで
長い時間をかけて完全に自分のものにしているんだなと
改めて感じました。