音楽センスを伸ばしたい!

音楽ライター山本美芽による、ピアノレッスンに関する取材日記です。

セミナースケジュールはこちらです。 山本美芽オフィシャルサイト

出版社で打ち合わせ(1)

いま取材している学校のことについて打ち合わせをしてきました。
打ち合わせにあたってレジュメを作ったので、いろんなことを考えたり、本を読みました。

 そして思ったのは、子どもって、人間って、常にラクをしたがるナマケモノではない、ということです。
でも、それはある一定条件があっての話。「アンタには難しいことは無理だから、これだけやってればいいよ」っていう扱いをされたら、絶対ナマケモノになってしまうということなんです。
逆に、「あなたはこんなスゴイ。それ、もっとやってみたら」と言われて、スゴイというのが事実だと思うことができたら、
いくらでもがんばれちゃう。
当たり前のようですが、これを現実にするのはすごく大変なことです。

 自分の今までを振り返ると、自分はダメなのか、それともスゴイのか、両方の間で揺れ動き、
必死にダメじゃない、スゴイものがあるはずと思えるようにもがき続けてきた気がするのです。

 私の両親は私のやる気をなくすようなことは言わない人でしたし、
学校でも体育こそ最悪でしたが少なくとも中学時代までは5教科ではいつもテストでわりといい点数をもらっていたので、そういう場で自分がダメだと思うようなことはありませんでした。
でも、ピアノでは辛かった。学校では「すごーい」と言われ「私ってピアノに向いてるのかも」と思い、
専門家集団に入ってみると実は超劣等生でした。
私はダメなのか、すごいのか。本当はスゴイはずなんだ、
そう思える証拠を求め続け、やっと音楽について書くということを見つけたような気がします。