「ピアニスト養成ギプス」の取材で御木本澄子先生のお宅へ。
行ったらいきなり、3階は小さな音楽ホールという白亜の建物。
私だって一応フォーシーズンホテル等にときどき泊まって、
ハイソな雰囲気に免疫はできているものの(笑)、
さすがに「ひえ〜」って感じでした。
御木本先生は指の構造とかしくみとピアノ演奏の関係に
ついての第一人者で、音楽之友社から出ているショパンの
ライバル誌(先輩誌?)「ムジカノーヴァ」でこの理論について
連載をなさっています。
この連載の文章はみっちり読んでいったんですけど、
実際にいろいろ教えていただくといや〜もう「目からうろこ」の連続!!
指がどれだけ動くかは運動神経の働きがいいか悪いかで
決まるんだそうです。そしてそのスピードが速い人、遅い人で
3倍以上の個人差があるとか。もちろんトレーニングで
改善することは可能ですが。
なんと、御木本先生はこのスピードをメトロノームで計って
いらっしゃるんです! うお〜科学的だっっ!!
それからピアノの部屋にはいきなり、はかりがあるんですよ!!
なんと、この上に手を置いて手の重さを量るんです。
手の重さも、日本人女性と外人男性では倍ぐらい違うとか。
これ、脱力ができていないと、はかりの上に手をのせても重さが
まったくかからないから、すぐわかるんだそうです。
あああもう、他にも全然書ききれないくらいいろんな話が
いっぱいあるんだけど、ホント面白いことばかりでした。
取材中は手の甲の筋肉の「骨間筋」だの、手の筋肉とか骨の名前が続出(爆)。
このへん勉強したら面白いかもしれない。
そっち系の本を探さなくては!! ふっふっふ。
午後からは3階のホールで行われていた発表会を聴かせて
いただきました。桐朋学園の音楽教室の先生の発表会でしたが、
小学生も中学生も、あどけない顔して、いざ弾きはじめるとこっちが嫌になるくらい上手(笑)。
なぜかお母様方はシャネルやグッチのバッグをさげている方が多かった(なにを観察してるんだ〜>自分(笑))。
でも、もし自分がものすごいお金持ちだったとして・・・。
洋服を買うよりお食事をするより、素敵なピアノが弾けるように
なるためにお金を使うのって、心が豊かになれるのでは?
と感じました。
そう、だからCDとライブにお金をつぎこんでいる
自分の生き方で、いいのよね(笑)。