音楽センスを伸ばしたい!

音楽ライター山本美芽による、ピアノレッスンに関する取材日記です。

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「ピアニスト養成ギプス」の取材へ

 「ピアニスト養成ギプス」の取材で、午前中に金子勝子先生のお宅へ。金子先生はコンクールで全国大会の金賞など優秀な生徒さんを数多く育ててらっしゃいます。とにかく、ものすごく研究熱心でいろんなことをご存じで、非常に収穫の多い取材となりました。

 よく、手が大きいとか小さいとか言うでしょう? でも、手についてピアノへの適性を判断する観点は、神経の発達が良いか、隣り合った指どうしの腱の結合があまりないか、指がどれぐらい開くか、といったことも重要なんだそうです。

 金子先生は体を使っていい音色を出すための奏法の指導をずっと研究して、そちらはかなりシステムができあがっているそうで、それについても教えてもらいました。それに取り組むきっかけは、15年前のショパンコンクールを聴きにいったことだそうです。3週間もポーランドワルシャワに滞在して、2次からずっとコンクールを聴いていたんだとか。世界中から才能のある若いピアニストが大集合し、サバイバルレースのごとく毎日入れ替わり立ち替わり演奏していくわけです。金子先生にとってはそれを全部聴いた体験は非常に大きく、考え方も大きく変わったそうです。ピアノ教師としての転機にもなったのでしょう。

 来年、ショパンコンクールがあるんですよね。そんな話を聞くと、なんだか行きたくなってくるなあ・・・。

 午後からはショパン編集部へ。ペテルブルグ音楽院教授のニキタ・ユジャニン先生が編集部に見えたので、同席してお話を伺いました。ショパン7月号で一度インタビューしているので、「お久しぶり、お元気ですか」って感じ。実は来週の月曜に、ユジャニン先生のレッスンに行くことになってるんです。ああ、ドキドキ・・・。