音楽センスを伸ばしたい!

音楽ライター山本美芽による、ピアノレッスンに関する取材日記です。

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日本音楽コンクール2次

火曜日は日本音楽コンクールのピアノ部門2次予選に行ってきました。
バッハ、ショパンエチュード、リストのエチュードをみんなそれぞれ3曲弾くというものでしたが、すごく面白かったです。
ショパンエチュードはみんなそこそこ上手でした。24曲ある中から1つだけ好きなのを選んでいいわけだから、得意な曲を選べるわけだし、当たり前かな?
バッハは平均律とかトッカータ、パルティータなんかを弾く人が多かったです。人によってなんかやたら地味でつまんなくなってしまう場合もあれば、えっ? と思うぐらい華やかに弾く人もいるし、そうかと思えばものすごく澄んだ音色で世界を作って聴かせてくる人もいるし、全然違うのね〜。面白かったです。
それで、リストの超絶技巧練習曲ですが、・・・・次から次へと聴いてると、なんという派手派手しい曲なんだろうと改めて感心。鍵盤の右から左までをガンガン和音で弾かせる・・・あそこまでいくとアクロバット、曲芸ですね。ただ、そこで「うっわ〜派手な曲。聴いてて頭がガンガンするわ」っていう印象の人と、「あれっ?」と何かキラキラしたものやはっとさせる人の違いが・・・。
3次に進めるのは10人。毎日新聞クリッピングサービスに載った通過者の名前を見たら「やっぱりね」。いい演奏した人は残ってました。1次しか聴いてないけれど、けっこう演奏が好きだなと思ったのは黒岩悠さん。彼はもしかしたら本選に行くんじゃないだろうか。3次でいい演奏ができれば、ですが。
コンクールで人が次々に入れ替わりで弾いていると、やっぱりどんな音色をしているかというのがすごく印象を大きく左右することがわかりました。いい音を出している人はやっぱり手の力が抜けているし、腕や体の使い方が上手で、体重をうまくかけて弦を鳴らしているなという感じです。全然使っていない人というのもいなかったと思いますが、使っている量は人それぞれですね。
ハイフィンガーな人はいるだろうか? と思って注意して見たんですが、実はよくわかりませんでした(笑)。う〜ん・・・、でも、あまりいなかったような気がしますね。指が全般的に立て気味の人と、寝せ気味・のび気味の人という差はありましたが。